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015..寂れた楽屋に/しゃむside ページ16

ライブ終了後、楽屋

「――――スタッフさん、例の子、来ました?」


――――?

ぐるたみんさんが、帽子をかぶった舞台裏のスタッフに訊いた内容が気になった。

スタッフさんが“いえ、それらしい子は。”と答えると、

アンさんやぐるさんや、赤飯さん・灯油さん・そしてそらるさんがため息をついたのが見えた。


「ぁ、あの――・・例の子って?」

「女の子。定期落としてったの、ここに。」


苦笑して俺にこたえるぐるさん。


――――うん?

――――その子、ここに入った、ってことだよね。

―――ここ、一応立ち入り禁止・・?


色々理解できないぞ、


「そういえば、しゃむくんが通ってた高校のケースに似て・・た?」

「酷似してたね。」


うん?

Aちゃん?


「それ・・Aちゃ「そう!!ぇ!?知ってる子?」・・さ、誘った子です。」


アンさんがマシンガンのように訊いてきたので、恐る恐る頷く。

そらる先輩が、『あの子が・・』と一人で納得していた。
―――まあ、誘いたい女の子がいるけどどこら辺の席がとか聞いたけど!!


「そ、その子が楽屋に来たんですか?なんで?」


―――なんか色々気になるんですけど。

いや、ここの楽屋にいる人がイケメンとかそういうことはまったくもって気にしてないけど。

気にしてないけど。うん。


「いやぁ、僕遅刻しちゃったからド―――ンって会場内でやっちゃって?

膝から血出てそうだったからハンカチ貸したら、わざわざ届けてくれたんだよね!!

んも〜良い子すぎたから楽屋までじゃないんだけど、手前まで入れちゃった☆テヘッ☆」

「可愛くないです・・」


フリーダム混りのアンさんからそう言って目を背けると、シュンとしてふさぎ込んでしまったので、

「うううう、嘘です!!マスター最高です!!」

とだけフォローしておいた。我ながらいい後輩だ。


「と、とりあえず俺、それ届けますよ?会おうと思えば会えないことないんで。」

「そうだね、じゃあしゃむに頼もっか。なるべく早k「お疲れ様です〜あれこれどんな感じの話!?」・・・天月・・。」


灯油さんが俺にその定期入りのパスケースを手渡そうとしたとき、勢いよく楽屋に入ってくる天月くん。


「あぁ、それ!!なんとなくわかった!!その子、全然気づかずに出てったよ!!」

「ぇ・・マジ?」

「うn。あっち。」

「どっちだよ!?」

「あ〜、じゃあ一緒にいこ!!」



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るな(プロフ) - ぎゃーーーーー涙がーーーーー (2014年8月29日 21時) (レス) id: 8d24367ff0 (このIDを非表示/違反報告)
羅意思 彩月 - 感動でジーンときました。 (2013年9月15日 21時) (レス) id: 8eceea9d47 (このIDを非表示/違反報告)
オワタ ミク(プロフ) - 面白かったです\(^o^)/泣けてくる話でしたー! (2013年2月28日 22時) (レス) id: 4e16a5c933 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - 泣けました! 完結おめでとうございます! (2013年1月25日 4時) (レス) id: 30bc6ead24 (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - 完結おめでとう! (2013年1月24日 13時) (レス) id: d7db411825 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美音 | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2012年9月17日 18時

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