第58話 そしてワルツと洒落こみましょうか ページ9
芥川「マジマジ、すっげぇーっ！！さっきの電話ホントっすか、監督ーっ！！うれCーっ」
ジロちゃんが慌てて音楽室に入ってきて、兄以外のレギュラーメンバーが揃った。兄に何度電話を掛けても駄目だったため、榊監督にアイコンタクトを送れば、榊監督が口を開いた。
榊「さっき、他のメンバーにも話したんだが、今年の全国開催地が東京都に決まった。そして、開催地から一校、推薦枠として全国大会への切符が与えられる。そして今回、東京都が選んだ一校、それが──我が氷帝学園だ」
この知らせを受け、皆さんは部長である兄を探しに音楽室を出た。私は兄の居場所を予測していたため、再びテニスコートに足を運ぶ。
『──やっぱり、こちらにいらしたんですね』
跡部「何の用だ、A」
『妹の電話に応じないお兄様に文句を言いに来ました──“そのサーブは”、完成していたんですね』
跡部「俺様を誰だと思ってんだ、あーん？」
『練習するのは勝手ですけど……ボール拾い、手伝いませんよ』
跡部「おいおい、マネージャーが仕事放棄か？」
『あら？私に雑務をやらせないと決めたのは、部長であるお兄様でしょう？』
雑談を交えながら兄の後ろで兄のサーブを眺めていると、続々と他の皆さんが姿を現した。
向日「おい、跡部っ！開催地枠だけどよ、俺等も全国行けるぜ！！」
宍戸「俺等、どーしても行きてーんだよ！」
日吉「俺達はどんな形だろうと、全国に行って奴らにカリを返したい！」
鳳「部長っ、お願いします！！」
何も答えない兄に、深いため息をつく。その時、校舎の方から氷帝コールが聞こえてきた。振り返ると、既に「祝 氷帝学園男子テニス部 全国大会出場おめでとう！！」の横断幕が飾られていた。
跡部「バカヤロウ。どいつもこいつも浮かれやがって」
兄が指を鳴らすと、氷帝コールが止み、静けさが訪れる。
跡部「俺様と共に、全国へついて来な！！」
『……ハァ……最初から意地なんて張らなければいいのに…』
歓喜の声と跡部コールに包まれた氷帝学園───嬉しそうに笑うレギュラー陣に、私の頬も自然と緩んだ。
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謙也LOVE - このお話に私の好きなテニプリビック３が出てる！！ビック３の３人は国光と謙也と弦一郎の３人です (2019年8月15日 15時) (
レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 藍風陽鈴さん» 有難いお言葉ありがとうございます（；_；）夢主と幸村さんは書いててとても楽しいです(笑)他のメンバーともどんどん絡ませていこうと考えてます！また遊びにいらしてください！お待ちしてます！ (2019年3月13日 12時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
藍風陽鈴(プロフ) - こんにちは幸村くんと夢主ちゃんのやり取りをニヤニヤしながら読んだり、他のメンバーのやりとりに笑っちゃったり楽しく読ませて頂いてます！続きがとても気になります！セシルさんのペースで全然大丈夫です！次の更新を楽しみにしてます！ (2019年3月13日 12時) (レス) id: 1ab08b88cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2019年2月11日 20時
