せかいでいちばんの。【おそチョロ】

世界で一番のプレゼント5(無有) ページ5

タイトルが漢字なのは私の更新です。



*続き*




ﾄﾞｸﾝ…ﾄﾞｸﾝ



心臓の音がヤバイよ…。



顔も多分真っ赤だし。
僕は、ソーッと顔をあげ、おそ松兄さんの顔を見た。



兄さんも僕とおんなじで、真っ赤な顔をしていると願って。






……でも、違かった。






「…え、っと…。
ごめん、俺、なんて言うか……」



「………!!!」





おそ松兄さんは、僕が望んでいない顔をして、僕を見ていた。



冷や汗が、兄さんの肌から落ちる。






仕方ないよね。
だって、こんなのキモいだけだし…。



思ってた通り何だから、言えよ…。
“うん、知ってた”って…!!!





それでも僕は黙っていた。



ただ、兄さんとは目を合わせたくないから、下を向いて。




「お前からの気持ちは嬉しいけど、俺からしてお前は大事な弟だし…。」




おそ松兄さんは困っていた様子だった。必死に、僕を傷つけないようにしてくれた。






「うん…。
気持ち悪いよね、こんな僕。
ごめんね、おそ松兄さんっ…」






そういって、走り去ってしまった。




「チョロ松っ…!!!!」





後ろから、兄さんの声が聞こえた。





けど僕は、そんなの無視して逃げた。






明日には…、明日にはいつも通り笑っている兄さんが居ると信じて、






溢れる涙を拭き取った。




服に、涙の跡がついていた。

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←せかいでいちばんのぷれぜんと４（、、）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す