ただその人間を愛したニンゲンの話【undertaleAU】【自アバター】 (ページ3)

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1.捨て子は里親見つけページ3

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「へぇ、迷子か。キミのママとパパは？」

『誰も迎えに来てくれないの。お兄ちゃんも。』

ニンゲンのその発言に人間は少し反応した。

「...どれくらい迎えに来てくれないんだい？」

『えっとね...あ。あの短い針が3のところにあった時から！』

「3時...え？」

ニンゲンが指している時計を見ると、今は6時である。

先程から迷子のお知らせもなっていない。

人間は確信した。

「キミ...迷子じゃなくて、捨て子って言うんだよ。」

『え？』

ニンゲンの顔には絶望が見えた。

『(お兄ちゃん、ママ、パパ、なんで？)』

ニンゲンはポロポロと涙をながし始めた。

「あっ...よーしよーし。泣くんじゃないよ。」

人間はニンゲンを慰め、抱き締めながら頭を撫でてやった。

「あ、じゃあボクのところへ来るかい？」

『え？おじさんのとこ?』

「おじさん」、その言葉が人間にはとても耐えがたいものだった。

「お、おじさんかぁ...まだ36なんダケドなぁ...。」

『?』

ニンゲンが頭の上に疑問符を浮かべている間に、人間は立ち直った。

「さて、んじゃあボクについてきな。」

『うん！』

ニンゲンと人間は手を繋いで商店街の真ん中にある、綺麗に刈り取られた低木に向かっていった。

ニンゲンは低木に当たるんじゃないかと思い目を瞑っていたが、その刹那、ニンゲンの頭の上から声が降ってきた。

「ほーら、目を開けてごらん。」

ニンゲンは言われた通りに目を開けた。

『わぁ...！』

そこには壮大なキンポウゲの花畑、そして少し遠くに二階建てのなんともおしゃれな家が見えた。

遠くからでもベランダが見える。

「今日からここがキミとボクの家ダヨ。」

人間は優しく微笑んだ。

～in人間の家～

「さて、そうだ。名前を教えていなかったネ。」

『名前...。』

ｼｭﾘﾃﾝ「えーっと、ボクはシュリテン。シュリテン=デモニカ。」

ニンゲンはその名前に憧れを抱いた。

と、言うよりも、カッコいいからという理由で羨ましさを感じたのだろう。

『我は...』

ニンゲンはアニメが大好きであった。それゆえに、一人称が我となっているキャラクターに憧れを抱き、自分の一人称まで我にしたのだ。

いわば厨二病だ。

ｼｭﾘﾃﾝ「(我...？面白い子だな。嫌いじゃないな。)」

『......おじさん。』

ニンゲンは急に人間話しかけた。

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