世界で一番不器用な君に俺から送る言葉は…【朔間凛月】

第18物語 ページ20

「はぁ、やだ。」

と呟きながら誰もいない廊下を歩く。

あの日から数日たったがあまり今までの生活と変わりなく進んでいる。

そう、あの人以外は。

凛「A」

「あ、おはようございます。」

前からいきなり現れ昔ならきっと驚いていた。

でも最近よく一緒にいると驚かなくなるしよく分からないが、これは成長なのだろうか。

うん、きっとそうなのだろう。

「凛月先輩珍しいですね。いつも遅いのに。」

１日一緒にいるだけで行動パターンがよめるようになっていた。

やっぱり、この人は読みやすい。零先輩とは何かが違うのだ。

凛「だって、Aが膝枕してくれるっていうから早く来たんだぁ♪ね？」

そう、私はあの日もう一つ約束をしてしまった。

その約束がそれ。凛月先輩の膝枕役になること。

凛月先輩は私をどうしたいのだろうか？何をしたいのだろうか？

やはり、前言撤回だ。この人も何を考えているのか分からない。

「別大丈夫ですけど……」

と渋々OKすると笑顔の凛月先輩が後ろから抱きついてきた。

これもなれた。きっと教室まで運べということなのだろうが制服汚れないのだろうか？

最近心配ばかりしている。あんなに嫌いだったのに。

やっぱり、一緒にいるだけで人間は心が少し変わるらしい。

「あのー、凛月先輩。」

と私が彼を読んだのと私の携帯がなったのは同時で……。

どうみてもこの時間帯はあんず先輩だろう。

もしかして、凛月先輩とした約束を聞いたのだろうか。

多分きっとそうだ。


あんず先輩は今はknightsがお気に入りだからきっとまた言われるのだろうか。

「はぁ。」

凛「……A出ないの？じゃあ、俺が出てあげる。」

「え？ちょっ！」





そして、凛月先輩は私のスマホの画面をタップした。

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