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友情 3 ページ39

カ「…何で…?」
し「サーシャ様…?」
しらほしがこっちに向かって手を伸ばし、すっかりその大きな手に包まれてしまった。
し「サーシャ様!お久しぶりです!こんなにすぐお会いできるとは思っていませんでした!」
涙が雨みたいに降ってくる。洒落じゃないくらい洪水状態だ。
カナの声が聞こえてこないから視線を向けると、彼女はお兄ちゃんを鋭い眼差しで見ていたというか…もはや睨んでいた。
ハ「何?」
「お兄ちゃん…喧嘩腰やめて…」
カ「兄妹…?」
し「えっと…どちら様ですか?」
ハ「白ひげ海賊団12番隊隊長、ハルタ。“サーシャ”の兄だ」
「しらほし姫、少し離してください」
離されるから、カナとお兄ちゃんの間に割って入る。
「カナ。久しぶり…」
カ「うん…。久しぶり…」
カナは暗い顔をしてしまう。
「あの…」
カ「…白ひげの…仲間なの…?」
「…ゴメン。黙ってて」
カナは俯いてしまって表情は見えない。
「カナはやっぱりオヤジの事よく思ってないよね。だから言えなくて…」
カ「…か」
小声で呟かれてよく聞き取れなかった。
「え?」
カ「バカ!」
「え?!何で?!」
何で罵られたの?!
カ「よく思ってなかったのはお父さん!私はそんな事ないの!」
「でも…」
オヤジの話を少しした時のカナの顔が頭から離れない。
悲しみと恨みが混じったその顔を、私は一度仲間に向けた事があった。
カ「うるさい」
頭を叩かれた。
カ「それに、知ってた」
「は?」
ダメだ。さっきからこんなのばかりだ。
カ「白ひげ海賊団くらいになると手配されてる奴の顔くらい知ってる」
「何で…」
カ「事情がある事くらい分かるよ」
私の周りには…なんて優しい人が多いんだろう。
「私の事嫌いになったりしない…?」
カ「しないしない」
「…よかった…!」
抱きつくと、カナは少しよろめいたけど抱きとめてくれた。
ハ「…まさかとは思うけど、会うのが怖くて来たくなかった…とかじゃないよね?」
「…そのまさかよ。何か問題ある?」
ハ「…バカらし」
「お兄ちゃんまでバカって言うの?!」
ハ「バカにバカって言って何が悪いわけ?」
「酷い!」
カ「…意外と話合いそう!」
「ちょっと?!」
何でか意気投合しかけているカナとお兄ちゃん。
「もう!いいから宴行こうよ!」
カ「そうね」
ハ「オヤジたち待たせてるし」
し「楽しみです!」
部屋を出て3人に気づかれないようにため息を零す。しかし私は知らなかった。この後の宴で更なる苦悩が待ち受けてるなんて…。

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シュケル - ヒロインも相手をいたぶるのが癖になりましたね!!!! (2016年12月25日 6時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - それにしても驚きましたよねぇ!!!まさかルッチ達がCP0に昇格するなんて!!!! (2016年12月24日 17時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - 他のリクも心待ちにしていますよ!!!! (2016年12月24日 10時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - あなたはCP9がお好きなんですね!!!理由は何となくわかります!!!! (2016年12月23日 17時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - なぜCPOを出そうと思ったのですか??? (2016年12月23日 9時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:焔彩 | 作成日時:2016年10月10日 20時

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