手本 ページ31
朝食をとっていると、お兄ちゃんとマルコが入ってきた。その手には二枚の手配書。
「おはよう、その手配書は？」
ハ「おはよう。オレとマルコの手配書だよ」
もしかして今回の件で額があがったのかな？
マルコに見せてもらうと、驚いて時がとまったような感覚がした。
マルコは7億2800万ベリー。お兄ちゃんは4億5600万ベリー。
「二人ってこんなにも高額だったの？」
ラ「何を今更。白ひげ海賊団の隊長とあれば当然だろう。というより、貴様の部屋には隊長の手配書が置いてあるだろう」
「何で知ってんの？！」
ラ「先日入った時に見た」
勝手に部屋の中を見るなんて…！
「…額なんて気にしてなかったのよ。一応あるだけ」
ラ「仲間の、せめて兄の額くらい把握しておいたらどうなんだ？」
「っ…！悪かったわね…！」
そうこうしていると、突然食堂の扉が開いて見張りの一人が入ってきた。
見「海軍だ！軍艦が4隻！」
その言葉に口を開こうとしたマルコを制する男が一人。
ラ「おれがいく。こい、A。折角だ。全力を見せてやる」
「やった！」
2年間一緒にいたけど、本気は一度も見た事がない。サボ君曰く“かなりヤバイ”らしいけど…。
これは見るしかないでしょ！
ライアンは桜華を手に甲板に向かう。
軌翠はいらないんだ…。
甲板に出た彼は軍艦を睨むとゆっくりと桜華を抜いた。
その時、背筋にゾクリとした感覚が走るのを感じた。
形を変える覇気。そんなものを使う人間を、私は彼以外に知らない。
ライアンの覇気が刀に集中していく。
正直怖い。
でも、刀が発する黒い電撃はとても美しかった。
十分な電撃が発生すると、軍艦を見据えたまま刀を横に振った。それは刀を離れると黒い雷の獣の姿になり、一番端の軍艦目掛けて駆け出していった。
その時の風圧で髪が乱れ、思わず顔の前で腕を交差させて防ごうとする。怖いけど美しいその技を見逃してはいけない思いで必死に目を開ける。
ライアンを盗み見ると、平然と獣を操っていた。
獣は端から端までを一気に駆け抜けて一瞬で軍艦を破壊した。
私はもしかしなくてもかなりヤバイ人に剣術を教わったんじゃ…。
彼の本気を目の当たりにして甲板にへたり込んでしまう。
ラ「何を惚けている」
そりゃ惚けるよ…。
「ライアンってスゴいのね…」
ラ「当たり前だ」
「ライアンが一番額と実力があってないじゃない…」
これを一億そこらにしとく政府の目は節穴だ。
得意げに笑ったライアンを見てこの人が師でよかったと思ったのは彼には秘密だ。
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シュケル - ヒロインも相手をいたぶるのが癖になりましたね！！！！ (2016年12月25日 6時) (
レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - それにしても驚きましたよねぇ！！！まさかルッチ達がＣＰ０に昇格するなんて！！！！ (2016年12月24日 17時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - 他のリクも心待ちにしていますよ！！！！ (2016年12月24日 10時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - あなたはＣＰ９がお好きなんですね！！！理由は何となくわかります！！！！ (2016年12月23日 17時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - なぜＣＰＯを出そうと思ったのですか？？？ (2016年12月23日 9時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焔彩 | 作成日時：2016年10月10日 20時
