＿＿をする少女はハルタの妹？！ 〜番外編その2〜

色気 ページ28

宴の次の日。目を覚ますとライアンがすぐ横で寝ていた。
「なっ！！何でいんのよ！！！」
ここは私の部屋で私のベッド。
ベッドから突き落とすと痛そうにして目を開けた。
ラ「っ！何をする」
「こっちのセリフなんだけど？！」
ラ「安心しろ、今更貴様をどうこうしようとは思わん」
「うっさいわよ！！」
部屋から出て行くように言えばおとなしく出て行く。
2年も同じ所に住んでいたから忘れていたけど、そういえばこの人はこういう人だった。
初めて会った時も似たような事言われたし…！
動きやすい服に着替えて甲板に出る。そこではライアンが待っていた。
ラ「久々だな」
返事をしないでいるとため息が聞こえてきた。
ラ「まだ怒っているのか？」
「当たり前でしょ！デリカシーがないにも程があるわ！」
ラ「もう少し貴様に色気があったのならそういう気も起こるだろうがな」
その言葉に流石に我慢の限界がくる。
琥珀を抜いて斬りかかるけど、簡単に受け止められてしまう。彼が抜いているのは軌翠だ。
ラ「感情に任せて刀を抜く程の愚行はない。感情を表に出すなと言ったはずだ」
「やっぱりあんた嫌いだわ…！」
ラ「勝手に嫌っていろ。おれは手を抜くつもりは毛頭ない。簡単に休めると思うなよ」
「こっの…！！」
騒ぎを聞きつけて船員たちが出てくる。
「いっぺん死ね…！！」
ラ「死ぬわけにはいかん。覚悟しろよA。今回は2年前と違う。死ぬ思いをするのは貴様だ」
あの修行の日々を思い出して一瞬力が抜けると、ライアンはその隙をついて琥珀を弾いた。
「…分かったわよ。正直怒りが沸くけど今は耐える。強くしてよね、ライアン」
そう言えば黙ってしまう。
「ライアン？」
ラ「…あぁ。すまない。意気込むのは構わないが、修行は明日からだ。今日は心構えをしておくんだな」
「…はいはい」
ラ「返事は一度」
「…はい…！」

食堂で朝食を取る時でさえ油断できない。ライアンはマナーに厳しい。
ラ「火拳、食べ方が汚い」
エ「うっせえな！ほっとけよ！」
「エース…言い返さない方がいいよ」
エ「うるせ！」
その一言で済んだら私はここまでこの人を恐れない。
ラ「礼儀やマナーくらい身につけろ。いい歳した大人だろう。そんなだらしないからいつまでもAに頼るんだ。貴様も甘やかすな」
「はい…」
エースは何も言えない。図星だからね。
マ「雷獣、おめえウチに入ったらどうだい？そうすりゃいう事きかねえ奴らもきくようになるだろうよい」
ラ「断る」
マ「だろうねい」

女 ＊ライアン視点→←雷獣と白ひげ

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