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三兄弟 *ハルタ視点 ページ23

あの後、麦わらたちを花畑にある小屋に運んだ。
マ「あぁ。いつ大将が動き出すか分からねえからねい」
オ《安心しろ。明日には着く》
マ「なら上陸は最小限で頼むよい。エースは連れてきてくれると助かる」
オ《伝えておく》
オヤジに連絡を取ると、小屋の中に戻る。そこではAをはじめ、麦わらやトラファルガーたちが寝ていた。
サ「報告お疲れさん」
「…ってかさ、何であんたいるの?」
小屋にはAに剣術を教えた革命軍幹部、雷獣 ライアンがいた。
サ「おれが呼んだ」
ラ「なぜ呼ばれたのか分からずに来たが、そういうわけか、サボ君」
サ「たまには可愛い弟子に会いたいだろうと思ってな」
ラ「余計なお世話だ」
雷獣はAを見るとため息をついた。
すると、サボが昔話をしはじめた。
オレたちはその話知ってるけど。
話を終えると、サイボーグ野郎は号泣していた。
「もう行くの?」
サ「あぁ。CP0が戻ってきているからな」
マ「めんどくさい奴らが…」
「明日にはエース来るけど?」
サ「正直会いたいが、まぁ今回はいいよ。ライアンは置いていくから後は勝手に帰れよ」
ラ「おい」
サ「たまには弟子に褒め言葉の一つでも素直に送ったらどうだ?」
そう言って小屋から出て行ってしまう。
ライアンは小さなため息をつくと、ドカッと腰を下ろした。
「…一つ訊いておきたいんだけどさ、あんたは何でAに琥珀を譲ったんだ?最上大業物の一工…手元に置いておきたいんじゃないのか?」
尋ねれば、雷獣は桜華と軌翠を握り締めて答えた。
ラ「褒美のつもりだった。常人なら泣いて逃げ出すような修行をつけた。強くなりたいと、もう2度と失いたくないと言ったからだ」
その言葉に何も言えなくなる。
Aが麦わらの船で冒険するようになった原因はオレたちにある。
すると、雷獣は刀の鞘で突然Aを小突いた。
ラ「起きてるんだろ?相変わらず狸寝入りは下手だな」
A「っ…!私…ケガ人…!」
ラ「貴様なら問題ない」
A「薄情者…!」
痛そうに蹲るAだけど、すぐ嬉しそうにその顔に笑みを浮かべる。
A「ライアン…。ありがとう。私を強くしてくれて」
ラ「急に何だ気持ち悪い」
A「お礼を言ってるのに酷い…」
ラ「守れたのか?」
優しげに目を細めてAに尋ねる。
A「ええ」
二人の空気に水を差す不死鳥が一匹。
マ「明日にはオヤジたちが来るよい」
A「やったー!」
「オヤジ依存症になってんじゃないの?」
A「否定はしない」

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シュケル - ヒロインも相手をいたぶるのが癖になりましたね!!!! (2016年12月25日 6時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - それにしても驚きましたよねぇ!!!まさかルッチ達がCP0に昇格するなんて!!!! (2016年12月24日 17時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - 他のリクも心待ちにしていますよ!!!! (2016年12月24日 10時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - あなたはCP9がお好きなんですね!!!理由は何となくわかります!!!! (2016年12月23日 17時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - なぜCPOを出そうと思ったのですか??? (2016年12月23日 9時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:焔彩 | 作成日時:2016年10月10日 20時

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