【3*黒バス】泣くな、笑え笑え。【虹村修造】

。初笑い ページ10

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『残り十秒となりましたー！』



テレビを付ければ、どこを見てもカウントダウン。
好きな歌手も面白い芸人も、みんな声を合わせて数えているのを見て、気付けば私も口に出している。



「ごー、よーん、」



ふと携帯を見ると、クラスのグループでもカウントダウンは行われていた。



「『さーん』」



･･そうだ。
年明けの瞬間に、修造に『おめでとう』って伝えてみるのも悪くないかも。



『にー』



急いで修造のトークを開く。
“あけましておめでとう”……なんだかいつもより上手く打てないな。



「いーち、」



それでもカウントダウンは止まらない。





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『年が明けました！皆さん、今年もよろしくお願いします！』




ﾊﾟｧﾝｯという音がした。
それは、テレビの中で年明けと同時にクラッカーを鳴らした音と、私の隣で、こたつの暖かさにうとうとしていたお母さんがリモコンを落とした音と重なった。



リモコンを拾いに立ち、また座って携帯を見る。




…通知の数が半端じゃない。
え、みんなどんだけ〜……。



クラスのグループ、個人、バスケ部グループに後輩くんたちからも。


その中で何よりも笑えたのは、...修造。



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『あけましておめ --23:57』


『あ、みすごめん。年明け前に送っちまった --23:57』


『akemasiteomedetou --23:58』


『↑これもみすったごめん。なんかローマ字になってる --23:59』


『あー！なんか携帯ばぐっててぴったり無理かも --0:00』


『あっ --0:00』


『あけましておめでとう、今年もよろしくな!!(詳しいことは年賀状で!!) --0:01』



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初笑いが修造のことで、なんだか嬉しい気持ちになった。
なんだか、幸せな気持ちになった。




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