【3*黒バス】泣くな、笑え笑え。【虹村修造】

。別に面倒ってわけじゃ ページ5

.









.





...クリスマスも終わり、
受験生ですが一応年賀状シーズンがやってきました。



まあ、そんなことは気付いてない何も見てないわからないー！ フリの私には1mmもか、かかか関係ないんだけど！..ね!!


心の余裕がだんだん消えかかっていくのをどうにか阻止しようと精神統一したり、
勉強の合間にスープを飲みながらこたつでテレビを見たり...という日々を送っていた。




.




休憩中。



温かいものが恋しいけれど、まだ熱い。


そんなスープの入ったコップが目の前に置かれているというのは幸せのなかの幸せなんだと思う。冬限定だけど。

幸せため息？というか、
幸せが詰まったため息？…まあため息には変わりないのだけれど、嬉しそうにひとつため息を吐くと、
お母さんが少し呆れたような声で、洗濯物を取り入れながらこう言った。



「あんたねぇ…、最近は“あけおメール”にするのが主流なの？」





…察した。
察せたぞ、私。



･･つまり、
年賀状を書けってことですかお母様。



美しすぎるお母様の視線に耐え切れず、思わず立ち上がった。




「お母さん!?私、受験生！あいあむ、受験生！！」



「A用に年賀状買ってきちゃったのよ、スープ飲んでる合間にでもどうかな〜って」



…嘘ですねお母様。分かりますよ私には。



その顔は、
『あっ、…ああああらやだやだもう。この子受験生だったわ忘れてた！☆』
って顔だよねええええ!?



……まあ、うん、
二枚くらいは書くけども。



「･･わかってますよ、書きますよ。あいあむ受験生って言ったのも、年賀状めんどくさいなーって思ってましたから。はい」


お母様には逆らえない。

...わけでもないけど、アイツとアイツにくらいは書いてみようかなーって。




ちょっとした気分転換、みたいな。




お母さんから年賀状を二枚受け取り、ペンを持ってくるために、自室へと走る。




..よし、


なんて書こうかな?





.

。走るときは前を見て！→←。赤くて熱い

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す