第三話 旧校舎 ページ26
Aside
最近、『旧校舎』の噂がある。
学校の敷地内にあるのに、誰にも行けない場所
そこでは、夜な夜な死霊たちが暴れていて
もし迷いこんだら、二度と帰ってこれない
そもそもおかしいだろ。
誰も行けないのに、なんで死霊たちが暴れていると分かるんだ。
何故、帰って来れないと分かるんだ。
まあ彼処、妖怪、いるけどね……
「で?それのどこがボクのせいって言うんだよ?」
カラス天狗が、リクオが
組を継がないでフラフラしているから、世は妖怪ブームになっていると、訴えている。
「ザコ妖怪や若い妖怪どもになめられてこーやって縄張り<シマ>を荒らされているわけですよーー
かつてのあの快刀乱麻の大活劇
あれは何だったのですか!!」
「だって…あの時は何が何だかわからなくなったんだもん!!自分が何言ったかも覚えてないし」
「そんな無責任な!!拙者はハッキリとおぼえていますぞ!!オレの後ろで群れとなれとかなんとか言ってたくせにィ〜〜」
「正確には、『全ての妖怪はオレの後ろで百鬼夜行の群れとなれ』ね」
「ひっ…姫!!」「姉さん!!」
「姫こそなんで継がないんですか!!貴女は覚えているでしょう!!狐になったこと!!」
「えっ!そうなの!?」
「まあ、覚えてるけどさぁ〜…なんか、女が大将って変じゃね?それに、オレはリクオに継がせたいと思ってるし」
「姉さんまで!?」
「でも継ぎたくないんならいいよ。父さんは、自分で決めさせたいって言ってたし。人か、妖か……でも、三代目の座は開けとくから!!なりたくなったらいつでもいいよ〜」
そのオレの言葉にリクオはならないよ!!と、怒鳴って返してきた。
あー、リクオからかうの面白い。
(A……オメー、リクオのことからかってるだろ……)
(あ、ばれた?)
(やっぱり……)
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作者名:桜 | 作成日時:2015年2月27日 20時