1 ワカメ ページ27
その日の昼休み……
「だから…いるんだよね!妖怪は!」
「何?何のさわぎ?」
「あのワカメ野郎の妖怪話さ。昼休みを利用して、巡回しているらしい。」
「あ、姉さん。え…妖怪?あの清継くんが?」
「(だって…あの人って…)あ、姉さん!」
トコトコと、清継の前に移動する。
「ずいぶん昔と違う意見じゃぁないか?この“ワカメ”。けっこー、リクオのこと侮辱してくれたらしいねぇ?(^言^)」
オレは黒い笑みで、ワカメに問いかける。
「おお、奴良さんじゃないか。昔は奴良くんのことバカにして悪かったね。」
ウソだろうけどと付け足して言ってきた。
……殺す(^言^)
「ね、姉さん……落ち着いて……;;」
「ボクは…目覚めたんだよ…あるお方達によってね…」
「あるお方達?」
「そう…闇の世界の住人にして…若き支配者…
もう一人は、同じ闇の世界の住人にして、綺麗な銀色の髪と九本の尾を持つ妖狐…
そして幼いころボクを…地獄から救ってくださった…」
「(そ…それって…もしかして…)」
「ほれたんだよ!!彼らの悪の魅力に取りつかれたのさ!!もう一度会いたい…だから彼らにつながりそうな場所を探しているのさ!!」
「(うわーーーえらいことになったぞ…!?よ…余計バレるわけにはいかなくなったじゃんか…)」
リクオは面白い顔をしていて、カナはあの時の…と呟いている。
「(え……あれ?でも…もう一人の狐の方って……?)」
清継は旧校舎も行きたいと思っているらしく、やめたほうがいいと言われている。
協力してほしいと言われ、皆分かりやすい仮病を使っている。
リクオは旧校舎を知らないらしく、島に屋上へ連れていかれた。
ハァ……原作通り進んでいるから…連れていかれるな。メンド……
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作者名:桜 | 作成日時:2015年2月27日 20時