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3 ウザイ!! ページ6

オレとリクオが産まれて、1年が経った。
まだ『はいはい』だが、動けるようになった。
だが……

(くそぅ…なんでオレよりリクオの方が先にはいはいできたんだ……悔しい……)

そう、オレより先にリクオは『はいはい』ができた。
それが今、一番悔しい

そんなことを考えていると、鯉伴こと、父さんが部屋に入ってきた。

「よぉーっすA、リクオ。なぁ、そろそろ呼んでくれよ。ほら、『お父さん』だ」

お父さんと呼んでもらいたいらしく、毎日のように言ってくる。
……正直、ウザイ!!
リクオも毎日のように「う?」と言って首をかしげている。
これまたこの動作がかわいいのなんの……ってそんなことしてる場合ではない。

さて、ウザイから、そろそろ呼んであげようかな。
でも言えるかな……

「ほらA、リクオ。お父さんだ。」

ま、試してみるか。リクオより先に喋ってやる!!

「………とーちゃ」

「……わ…若菜ぁーーー!!今Aがお父さんって言ったぞーーー!!」

正確には、『父さん』だ。『お父さん』などと言った覚えはない。
しかし、リクオより先にできた。そこだけは満足。

父さんがはしゃいでいる間にリクオの方へ向いた。
そして

「リクオ!!」

そう言った。
そう、今はっきり『リクオ』と。

呼ばれて嬉しいのかキャッキャッと笑っている。



一方、大人たちはポカーンと目を見開き、オレたちを見ていた。

「い…今……『リクオ』って……」

ガックリとしている父さんに対して母さんは

「言いましたねぇ」

とほのぼのしている

オレより先にーと悔しがっている父さんは放っておこう。


ふぅ、リクオも早く、『お姉ちゃん』と言ってくれないかねぇ

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設定タグ:リクオ落ち , ぬら孫 , 鯉伴生存   
作品ジャンル:恋愛
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作者名: | 作成日時:2015年2月27日 20時

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