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「そんな泣きそうな顔するくらい、揺すぶられてんだよな?
それ全部、カメラにぶつけたらいいじゃん。
見てる人を夢中にさせるための武器だよ」
目を細めて悪戯っぽく笑う。
「煽ってくれた3人に感謝だな。
…なぁ、俺らもメンバー泣かせるくらいでやんない?」
ふっかさん、ちょっと悪い顔してる…。
「…やる」
一番に声を上げたのは阿部ちゃんやった。
優しい笑顔の下は、結構負けず嫌いやから?
それとも…さっくんのこと、考えたん?
「俺も乗った」
しょっぴーも覚悟決めたように言う。
「康二?」
スイッチ切り替わった3人が、誘うような視線で一斉に俺のこと見る。
ん、この雰囲気、確かにやばいかも知らん…。
今、めっちゃドキドキしてるもん。
俺もやれる?
みんなのことドキドキさせて、その…めめも動揺するくらいのやつ?
目を閉じて、頭の中のめめを誘ってみる。
「…あいうぉんれっちゅーだぁーん」
見てろよ、って。
俺の呟きに、
「それだ!」
今度はふっかさん、しょっぴー、阿部ちゃんがユニゾンした。
「今の康二、忘れないうちにもう戻る?」
「そうしよ」
「気合い入ったわ」
「…おん」
いつもより静かな4人だけの控え室。
扉を開ける前に、誰からともなく肩を組む。
小さい声で円陣組んで、よし、試合開始やな。
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すず(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます!初めて頂いたコメントに嬉しい言葉がたくさん並んでいて、どきどきしています…。また覗いてくださると嬉しいです^^ (2022年10月10日 8時) (レス) id: 042e012db9 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - いきなりコメント失礼します。いつもキュンキュンしながら読ませていただいています。完結おめでとうございます。すずさんの作品大好きです。 (2022年10月9日 16時) (レス) @page48 id: 2fd29c3102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すず | 作成日時:2022年9月4日 11時