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MVの撮影中、どうしてもめめの顔が見れんくて、膝抱えて丸まってた。
そしたら「休憩でーす」っていうスタッフさんの声と、その少し後に俺の肩をとんとんする誰か。
「康二ぃ? 立てる?」
ふっかさんの声やったから、安心してゆっくり顔を上げる。
そしたら、ふっかさんがにっと笑って、
「一緒に来てよ」
って手を出された。
「阿部ちゃん、おいで。なべもこっち」
引っ張り上げてもらった俺に続いて、阿部ちゃんとしょっぴーも回収していく。
「ふっかさん、どこ行くん?」
「控え室。さっき撮影した3人は撮ったやつ確認すんだって。照とラウールも付き合うらしいから、俺ら先行っとこ」
俺のこと安心させるみたいに、ふっかさんがウインクした。
出演者控え室として用意してもらった部屋に入って、4人、固まって座る。
「あのさ…、」
内緒話を始めるみたいに、ふっかさんがひそひそ話し始めたから、自然に俺ら3人は顔を寄せた。
「その表情ね、」
3人の顔を順番に見ていくふっかさんと、最後に目が合う。
あ…しっかりしぃや、って?
せやんな、俺、仕事に集中できてへん…。
「俺、武器だと思うんだよね」
「へ?」
「えっ?」
「はぁ?」
俺と阿部ちゃんとしょっぴー、キレイにハモった。
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すず(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます!初めて頂いたコメントに嬉しい言葉がたくさん並んでいて、どきどきしています…。また覗いてくださると嬉しいです^^ (2022年10月10日 8時) (レス) id: 042e012db9 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - いきなりコメント失礼します。いつもキュンキュンしながら読ませていただいています。完結おめでとうございます。すずさんの作品大好きです。 (2022年10月9日 16時) (レス) @page48 id: 2fd29c3102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すず | 作成日時:2022年9月4日 11時