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39●●○私自身が ページ41








「……」






こんなの答えられるわけないじゃん。

まず、本人の前で訊くっていうのがどうかしてる。



吉川くんがボールをつく音は、少しもリズムが狂うこと無く、まるで時を刻むように聞こえる。

刻々と時間は流れているんだ。


でも誰も何も話そうとしないし、葉山先輩にいたっては帰る準備を始めていた。


それを見てつい征を確認すると、調度シュートを決めようとしているところで、瞬きする間も無くシュパッと気持ちの良い音と共にボールがゴールをくぐった。

その完璧な回転と美しいフォームにおもわず見とれていると、征がさっ、とこちらを振り向いた。






「A、帰ろう」

「う、うん!」






その待ちわびていた言葉につい顔をほころばせながら返事をすると、吉川くんのボールをつく音がぴたりと消えた。

それに気づき、何を言われるかと身構えていると、突然吉川くんは私の鞄を取り、肩にかけた。






「オレも一緒に帰る」

「え」

「いーよな? 赤司」






吉川くんは、確認するだけ、一応、という風にちらりと征を見た。

そんな吉川くんに征は不快そうな表情を示したが、断る理由もなく、「ああ」と返事をする。


葉山先輩と実渕先輩がこちらを興味津々に見てくるから気まずくなり、私は早く行こう、と声をかけた。






「今日は、やめておくか」






征がさりげなく私の近くに来ると耳元でそう呟く。
それは、もちろん星を見るのをやめるということで。

私はこくりと頷くことしか出来なかった。


……吉川くんのせいで楽しみが1つ消えちゃったじゃん。

けっして吉川くんが嫌いなわけでもないし、寧ろ好きなほうなんだけど、そんな風に思ってしまう自分が嫌で、私は必死に笑顔をつくり、二人の手を引っ張ると外へ向かう。






「言っとくけど、私、寄り道とかしない主義だからね。早く帰ろう」






気づいたらそんな嘘までついてしまった。

何を焦っているんだろう私。
何から逃げているんだろう。


吉川くんに、私と征の関係について触れてほしくないのは確かだけれど、それは何故だろう。


頭がいっぱいになってきて、左手で掴んでいた征のジャージをキュッと握りしめる。


するとそれに気づいた征が、私の手を軽く握ってくれた。

その瞬間ドクンと胸が脈打つ。



ああ、そうだ。


私自信が、自分の心に触れるのも怖いからだ。





40●●○はやく、はやく、→←38●●○反復法


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黄色の湯豆腐


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神無月光凛兎(プロフ) - snowmanさん» 質問いいですか?あのー字の色ってどーやって変えてるんてるんですか?ピンクだったんでどーやってるんだろと思いまして… (2015年5月11日 0時) (レス) id: d8364f007e (このIDを非表示/違反報告)
snowman(プロフ) - 和美/渚とカルマさん» ありがとうございます!続編公開遅れててすいません(><)もうしばらくお待ちください。大丈夫です!きっと、仲直りします♪ (2015年4月10日 16時) (レス) id: a3ebd09a9e (このIDを非表示/違反報告)
和美/渚とカルマ - 初めまして、続き頑張って下さい。征君と仲直りしてほしい。 (2015年4月10日 15時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
snowman(プロフ) - 彌莉椏(ミリア)さん» ありがとう!(*^.^*)そうだね♪励まし合いで更新率UPだね! (2015年3月31日 17時) (レス) id: a3ebd09a9e (このIDを非表示/違反報告)
彌莉椏(ミリア)(プロフ) - ファーストシリーズ(?)完結おめでとう(((o(*゚▽゚*)o))) 続編も応援してるよ!!Σd(・ω・*) お互い更新頑張ろー(m'◇'m) (2015年3月31日 17時) (レス) id: f64970fd2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:snowman | 作成日時:2014年12月7日 10時

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