【鬼滅の刃】かまぼこ隊・柱と○○してみた・されてみた！

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Aside

禰「わぁ…！」


　私たち二人の目の前には、
　無数の花が一面に咲き乱れている花畑。

　そして少ししたところに果物や花の木が数本
　植えられている。

　しかもここは、蝶屋敷から歩いて
　およそ十分くらい。

　何かあったらすぐに戻れる、一石二鳥だよ！


　『気に入ってくれたかな？』

禰「うん…！」


　禰豆子ちゃんはよほど嬉しかったのか、
　私の腕を引いて花畑の中に入っていった。

　しばらく私は禰豆子が遊んでいる様子を
　眺めながら、白爪草(シロツメクサ)の花で冠や首飾りを
　作っていた。

　それから大体三十分位した後、
　禰豆子ちゃんは両手に何かを持ってこちらに
　走り寄ってきた。

　最初は何を持っているのか
　わからなかったけど、
　だんだん近づいてくると同時に
　はっきりとわかった。

　それは……、


　『…【山査子(サンザシ)】？』


　山査子の花で作られた冠だった。

　山査子とは、大体四月から六月にかけて
　樹木に白色の花を咲かせる可愛らしい植物だ。


禰「な、なにかの…ほ、ほんでみたの…。
　このおはな…Aさんの………、
　た、たんじょうびのおはななんだって…！」


　禰豆子ちゃんが言っているのはおそらく、
　【誕生花】のことだろう。

　私もそれは知っている。

　山査子は五月十三日、
　つまり私の誕生日の花だ。


　『ありがとうね。
　……！
　禰豆子ちゃん、ちょっと一緒に来て。』

禰「？」


　頭上に疑問符を浮かべた禰豆子ちゃんの
　手を引いて、私はある花(・・・・)の密集地の前で
　足を止めた。

　その花と言うのは……、


禰「き、きれい…！
　あ、あかと…しろのはなだ…！」

　『【麦藁菊】、別名【ヘリクリサム】。
　禰豆子ちゃん知ってる？』

禰「し、しらない…。」

　『五月から九月にかけて咲く花で、
　一番綺麗に咲くのが五月の今頃なんだ。』

禰「へぇ…。」


　私は手前に咲いている綺麗な麦藁菊を
　一輪摘み取ると、茎の部分を曲げた
　髪飾りを禰豆子ちゃんの髪に挿した。


　『…うん、似合ってる。』

禰「あ、ありがとう…！」

──────────────────────
その頃…。

善「は？
　禰豆子ちゃんとAさん
　めちゃくちゃ可愛すぎるんだけど？
　…ってかAさん、山査子と麦藁菊の
　花言葉知ってるのかな…。」

炭「花言葉…？」

善「禰豆子ちゃんがAさんにあげた
　山査子は[希望]で、
　Aさんが禰豆子ちゃんにあげた
　麦藁菊は____、」







.









[永遠に続く喜び]

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