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｢____晩ごはん、どうしよう｣
ひとしきり泣いた後、まだぼーっとする頭の中で1つの問題が浮かぶ。
それは先程さんざん悩んだ『もしも』じゃなくてありふれた、日常の中での問題。
さすがに今から自炊する気にもなれないし、だからといって晩ご飯をカップ麺で過ごすのも味気ない。
コンビニに行って適当に何か買ってくればいいか。
正直、センラの部屋の前を通るのは抵抗があるけど、ばったり会うわけじゃないから大丈夫だろう。うん、きっと。
泣き腫らした目を冷やし、着替えて外に出る。
別にこんなことをしてもただの不審者でしかないのに、センラの部屋の前は足音を消して一歩一歩慎重に歩いてしまう。
大丈夫、大丈夫、あと少し_____
そう思っていた瞬間、真横の扉が開いた。
私は反射的に走り出してしまい、急いで距離を取る。
しかし、私の耳に届いたのは恐れていたセンラの声____ではなくて、聞き覚えのある、低くて、通る声。
｢あれ？Aさん？｣
声の方向へと顔を向ければ、そこに立っていたのは志麻さんだった。
｢志麻、さん｣
｢どうしたのこんな時間に、女の子の夜の一人歩きはいいものとは言えないけど｣
｢食材切らしてたのでコンビニで何か買おうかな、って……｣
｢あーなるほどな、そういうことなら今から俺らも集まってご飯食べるんだけどさ、良かったら一緒に_____｣
｢っすいません、それは結構です｣
志麻さんの言葉が終わる前に遮ってしまう。
自分の行動にはっとしてすぐに謝るが、志麻さんは驚いたようにこちらを見るばかりだ。
｢…うん、そっか、じゃあまたの機会に｣
そう言って言葉を発した志麻さんの声はひどく優しい。
｢でも、何があったか教えてくれん？……泣いてた、みたいやけど｣
やっぱり、そう簡単に目の腫れは引かないらしい。
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まりあ リス_ラ - 好きです (2019年4月6日 0時) (
レス) id: 4cddf3a5c1 (このIDを非表示/違反報告)
倖弥(プロフ) - 史緒さん» ありがとうございます！楽しみにしています！ (2018年9月12日 9時) (レス) id: c364521a02 (このIDを非表示/違反報告)
史緒(プロフ) - 倖弥さん» ご意見、感想ありがとうございます！新しい小説を作成し外伝という形にしようと思います！！ (2018年9月12日 0時) (レス) id: ed6dc68708 (このIDを非表示/違反報告)
史緒(プロフ) - 岡本 えりさん» リクエストありがとうございます！こちらで番外編として書くにしろ残り話数が少ないので外伝という形で作ろうと思います、少々お待ちください…！ (2018年9月12日 0時) (レス) id: ed6dc68708 (このIDを非表示/違反報告)
岡本 えり(プロフ) - ぜひお願いします！新しい小説が見たいです！ (2018年9月11日 16時) (レス) id: 05e4939074 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：史緒 | 作成日時：2018年8月19日 20時
