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少し落ち込んだ気持ちはどこへやら、私達は今日1日歩き回りまくった。
映画を見て、ご飯を食べて、雑貨を見て、服を見て。
お互い気になったところがあればすぐ店の中に入って、の繰り返しで私の足は限界に近かった。
それでも、好きな人と過ごせるのなら、と考えると苦でもなく、足の疲れよりも今日一日の楽しさの方が圧倒的に上回っている。
｢他に見たいとこある？｣
｢んー…と、あ、最後にここ寄ってええ？｣
センラが指さしたのはこじんまりとしたアクセサリー屋さん。
珍しいな、こういった雰囲気のお店に入りたがるのは。
センラの後を追って中に入ると、きらきらと、様々なアクセサリーが置いてある。
ぐるりと店内を一周するだけでもその種類の多さに目を輝かせてしまうほどだ。
｢わ、これかわいい｣
｢どれ？｣
いつの間にか後ろにいたセンラにも見えるように指さすと、センラは少し考えた後にその商品を手に取った。
そのまま何も言わず会計を済ませ、紙袋を手渡してくる。
……えっと、これは、つまり。
｢ん、プレゼント｣
｢いやさすがに急すぎない！？｣
｢プレゼントってのはな突然でなんぼやねん。…ほら、受け取って？｣
｢でも悪いよ、おごってもらうとか｣
｢俺が買ってあげたくなったから買った。…これじゃあかん？｣
さすがにその言い分はずるい、何も言えなくなってしまう。
センラの好意をむだにすることは私にはできず、紙袋を受け取る。
中には先程までいいな、なんて思いながら見ていたヘアピン。……と、もう一つ入っている。
黄色い星が散りばめられたピアスだ。
｢センラ、これ｣
｢それはささやかなこの間のお返し。……ちゃんと使ってな？｣
センラからの贈り物が嬉しくて、私はこくこくと頷くことしか出来ない。
まるで、彼女になれたみたいで、錯覚しそうになる。
それくらい、嬉しかったんだ。
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まりあ リス_ラ - 好きです (2019年4月6日 0時) (
レス) id: 4cddf3a5c1 (このIDを非表示/違反報告)
倖弥(プロフ) - 史緒さん» ありがとうございます！楽しみにしています！ (2018年9月12日 9時) (レス) id: c364521a02 (このIDを非表示/違反報告)
史緒(プロフ) - 倖弥さん» ご意見、感想ありがとうございます！新しい小説を作成し外伝という形にしようと思います！！ (2018年9月12日 0時) (レス) id: ed6dc68708 (このIDを非表示/違反報告)
史緒(プロフ) - 岡本 えりさん» リクエストありがとうございます！こちらで番外編として書くにしろ残り話数が少ないので外伝という形で作ろうと思います、少々お待ちください…！ (2018年9月12日 0時) (レス) id: ed6dc68708 (このIDを非表示/違反報告)
岡本 えり(プロフ) - ぜひお願いします！新しい小説が見たいです！ (2018年9月11日 16時) (レス) id: 05e4939074 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：史緒 | 作成日時：2018年8月19日 20時
