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6日目 ページ7

「せんぱ、あの」



「最近ずーっともやもやしてたんよ、Aちゃんは俺以外の誰かに触れてるのかなとか、俺以外の名前を呼んでるのかなとか……もしそうなら、俺」



耐えられへん、と呟き先程よりもいっそう強く噛まれる。

慣れない痛みに思わず坂田先輩の服の裾を握り、目を閉じる。


痛いし、少し怖い。




なのに、こんなにも心地良い。


彼から与えられる愛情はどんなに歪なものだって、嬉しい。


「血出てきた……痛い?痛いよな、俺の服ぎゅーって握ってるもんな、あは、かわい」



耳のすぐ側で坂田先輩の声がする。
普段の明るくて、元気な声とは違う、低く、身体に溶け込んでくるような、聞いたことのない声。

頬に手を添えられ、反射的に閉じていた目を開けると、そこには私の知ってる坂田先輩はいなかった。


熱がこもった瞳、紅潮した頬、獲物を目の前にした、獣の表情。



坂田先輩のその表情を見た瞬間、全身に衝撃が走る。



先輩が、私を求めてこんな表情をしている。




先輩が、私を求めてくれている?




その事実がどうしようもなく嬉しくて、たまらなくて。
坂田先輩から目を離すことが出来ない。



「Aちゃんは俺にいつも逃げないで、って言うけどさ、俺だってAちゃんから離れたくないし、離すつもりもないねん」




「だから、俺は絶対Aちゃんを逃がさんよ」



私に教え込むように、鼓膜のすぐ側で囁かれる言葉。



ああ、神様。

私はなんて幸せものなんだろう。

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*叶愛菜** - うわあああ!好きっ!(語彙力) (2019年2月15日 18時) (レス) id: 04e70c44c5 (このIDを非表示/違反報告)
つぼみ - 普段の坂淡には味わえないヤンデレが見えて、とても引き込まれました1いつかでいいので、さかたんの優しい甘酸っぱい、そんな小説を読みたいです! (2018年10月27日 15時) (レス) id: af4d084e07 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろう(プロフ) - ありがとうございます!これからも他のお話等頑張って下さい(^^) (2018年8月28日 20時) (レス) id: 142b9ac1f9 (このIDを非表示/違反報告)
史緒(プロフ) - ゆいたろうさん» 嬉しい言葉ありがとうございます!頭の中で考えてはいたのですが結局書かずにいました笑感謝の気持ちとして、番外編という扱いでそちらをまたちまちま付け足そうと思います、ゆっくりお待ちください! (2018年8月27日 23時) (レス) id: ed6dc68708 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろう(プロフ) - 凄く面白くて完結してもずっと読み返してます!そこで気になったのですが、14、15、16日目で本編では志麻さんと主人公のシーンになっていますが、坂田さんとうらたさん、センラさんがいる家ではどのようなやり取りがあったのでしょうか?今更でごめんなさい! (2018年8月27日 22時) (レス) id: 142b9ac1f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:史緒 | 作成日時:2018年8月11日 0時

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