第23話【真田SIDE】 ページ27
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お手洗いに行くと言ったアイツを追った。
Aは多分俺達の中でも一番先輩達が好きだろう
そんな先輩が引退するんだ、悲しいはずがない
真田(あいつも変なとこで意地張るからな…)
俺達には涙を見せたくないんだろう
…ほんとバカじゃねえの
真田(…というかアイツどこ行ったんだよ)
すぐ追ったはずなのにAの姿が全く見当たらない
……足早くねえか
そして球場裏に来た時日陰でうずくまってる奴を見つけた。
制服を見る限りうちの高校の制服だ
真田「A…」
あ「……っ、!俊…」
俺を見るなり泣いてる顔を隠すように下を向いて「ちょっとなんで追ってくるの、ストーカー?」と言うA
無理してるのは目に見えている。少し震えている声
俺はうずくまってるAに合わせるようにしゃがんで震える体を抱きしめる
あ「…しゅん」
真田「なに1人で泣いてんの」
あ「…だって…」
真田「…俺の中じゃお前も10人目の選手なんだけど」
あ「っ!?」
真田「お前も俺達と一緒に戦ってんの。もし俺達選手の方が悔しい思いしてるって思ってんならお前も俺達と同じぐらい悔しい思いしてるってことだろ」
あ「…っ」
真田「だからさ…1人で泣くなよ。皆の前で泣けないなら俺の前だけでもいいから泣いて」
あ「…ばかあ…っ」
そう言って俺の背中に手を回して肩口に顔を押し付けて泣くA
その姿をみて俺は少し安心した
あ「…うっ……」
ポロポロポロ
真田「もう我慢すんなよA」
あ「こっ…の…かっこつけ…っ」
真田「俺慰めてんのになぁ…」
そう言いながら泣いているAの頭をぽんぽんと撫でる。俺何だかんだAに頭撫でること多いな…
あ「ありがとう…」
真田「ん、」
Aが顔を上げる。
涙でぐしゃぐしゃになってる顔を見て少し意地悪をしてやろうと軽く頬をつねる
あ「いひゃい…」
真田「不細工な顔になってんぞ」
あ「うるひゃい」
真田「これから俺達の時代だからな。これからまたよろしく頼むぞA」
あ「うん」
【その頃 薬師高校】
監督「あいつら遅くね?遅いよな?」
「そんなことないっすよ」
「遅くても大丈夫ですって」
監督「俺ちょっと見てくるわ」
「ちょっ、監督!」
「邪魔しに行く気ですか!」
「気になるからって見に行かないで下さい!」
ギャーギャー
戻ってくると何なら騒がしい薬師
真田「…なんだあれ」
あ「さあ?」
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菅っち - 続編楽しみです (2016年4月29日 20時) (レス) id: 46f1149d18 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)*◇まっつん◇*(プロフ) - ありがとうございます (2015年9月28日 22時) (レス) id: 6bd9e45dca (このIDを非表示/違反報告)
八千代(プロフ) - (名前)*◇まっつん◇*さん» skey1056です。今はまだ修正してないので前のままですが笑 (2015年9月28日 22時) (レス) id: d334e85431 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)*◇まっつん◇*(プロフ) - 大丈夫です (2015年9月28日 20時) (レス) id: 6bd9e45dca (このIDを非表示/違反報告)
八千代(プロフ) - (名前)*◇まっつん◇*さん» いいですが書き直し中なので変かもしれませんが…それでも宜しいですか? (2015年9月28日 18時) (レス) id: d334e85431 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:八千代 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/smmy1007
作成日時:2014年12月14日 17時