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起きて──
お願いA──
いつか聞いた誰かの声にAは目を覚ました
「起きたんだな…アンタ」
目の前にはヤンキー座りの立原。すぐ後ろには銀と広津が立っていた。先日、Aを含めた探偵社員にボッコボコにされた黒蜥蜴だ。
「突然だが、着いてきて貰うわ」
立原がAに銃を向けていた。
向けられた銃と見た。
「脳漿が飛び散るのって痛いのかな…」
呟く様に云ったAは態と銃口を額に押し付けてた。淡紫色の目が死んでいた。
立原はギョッとして思わず銃を引っ込めた。
「なんてね…マフィアがこれごときの
脅しに屈してはいけませんよ?」
音もなく立ち上がったAは相変わらずの無表情だった。でも一瞬、目の奥に何かの感情が揺れ動いた。
「チッ…此方だ」
立原の後を着いていくAだが、足音がまるでしない。広津や銀は先刻のAの行動を見て、ある錯覚に陥っていた。
嘗てポートマフィアの幹部だった彼の人とAの姿が重なって見えた。
────────────────
数分後、重厚な扉の前に着いたA。立原が
ギィと扉が開かれて蝋燭だけが薄暗い部屋を照らしていた。立原にドンッと背を押されて無理やり室内に入れられたA。扉がバタンと閉められる。
「君が綾目A君だね」
部屋の奥、椅子に座り手を組んだ男性が居た。
支配者特有の相手を圧倒させる声にAは少し後退る。
「…はい」
返答するのに数秒を要してしまうほどの声を持つ彼は髪を後ろに撫でつけ高価な服を身に纏っている。彼こそがヨコハマの夜と闇の支配者
ポートマフィアの首領
「私は森鴎外、宜しくねA君」
森はAにニッコリと微笑んでいるが、その裏に隠されている心意がAには分かってしまった。
「却説、私が君を此処に呼んだのは他でもない
ポートマフィアに入る気はないか?」
「え…嫌ですよ普通に、」
勧誘をAに一刀両断された森は少し驚いた顔をした。そして腕を組んで笑ったが目だけは笑っていなかった。
「まぁ…立ち話もあれだし…座って話そうか」
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御影(プロフ) - 綾田さん» コメントありがとうございます！ (2023年1月10日 7時) (
レス) id: e37802ecfa (このIDを非表示/違反報告)
綾田 - 夢主がめっちゃかわいいっ！？です。どんな子なのかな？と読み進めてたら、好みドンピシャで……マジかわいいです。ありがとうございます。 (2023年1月9日 21時) (レス) @page13 id: 9d196278d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御影 | 作成日時：2022年5月29日 22時
