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｢僕のせいで皆が──？｣
芥川の言葉にショックを受ける敦。
｢然り､それが貴様の業だ｡人虎､貴様は､生きているだけで周囲の人間を損なうのだ｡自分でも薄々気がついているのだろう?“羅生門”｣
芥川の黒い外套が禍々しい黒獣へと姿を変え、敦に襲いかかる。
「貴方の相手は私だ!」
樋口がAに向け銃を撃つ。Aは立ったまま動かない。
「異能力───●●●●」
撃つ音で途中の詠唱が聞こえなかった。
Aの目の前で弾が止まる。空中に縫い留められている。Aが指を弾くと勢いを失った弾が地面に落ちる。
「なっ──!?」
「今度は此方から」
一瞬で樋口に近づくとグルンッと脚を旋回させ、樋口の頭に蹴りを入れようとする。
蹴り飛ばされる寸前で樋口は避け、Aから間合いを取る。
「残念、確実に頭を潰すつもり蹴ったのに」
Aが樋口を警戒しつつ、敦の方を見ると羅生門に脚を食い千切られた敦が瞬く間に虎に変身して、芥川に牙を向ける。
｢はぁーいそこまでー｣
戦闘場面には似つかわしくない呑気な声。
其処には敦と芥川の異能を無効化した太宰の姿。
「ふぅ。時間稼ぎにはなりましたね」
「貴方、探偵社の──!何故ここに」
｢美人さんの行動が気になっちゃう質でね
こっそり聞かせて貰ってた。Aちゃんも知ってるよ｣
「このメモを見たとき驚きましたよ」
Aが真顔で太宰に渡された
｢な……真逆……盗聴器!?
では最初から私の計画を見抜いて｣
「そゆこと/はい」
太宰は笑いながら、Aは真顔で、樋口の質問に答えた。樋口が芥川のもとに行き、目を釣り上げ怒りを含んだ声で叫んだ。
｢……ッ!!零細探偵社ごときが!我らはこの町の暗部そのもの!3日と待たずに事務所ごと灰と消える!
我らに逆らって生き残った者などいないのだぞ!｣
樋口を静止して芥川は太宰を見据えた。
｢やめろ樋口、他の誰より貴方はそれを悉知している元マフィアの太宰さん｣
鳶色の瞳から光がなくなり、芥川に黒笑を向ける太宰。去っていく芥川と樋口の背をを冷めた目で見ていたA。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「流石に三人は担げないなー
国木田君を呼ぼうかな〜」
「私、ナオミさんを運びます」
「…私が元マフィアだってこと嫌じゃないの?」
「此世には色んな人が居るから」
「うふふ、そうかい。Aちゃん
良かったら私と心中でも?」
「あぁ…考えておきます探偵社に戻りましょう
怪我が心配です…」
- 金 運: ★☆☆☆☆
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御影(プロフ) - 綾田さん» コメントありがとうございます！ (2023年1月10日 7時) (
レス) id: e37802ecfa (このIDを非表示/違反報告)
綾田 - 夢主がめっちゃかわいいっ！？です。どんな子なのかな？と読み進めてたら、好みドンピシャで……マジかわいいです。ありがとうございます。 (2023年1月9日 21時) (レス) @page13 id: 9d196278d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御影 | 作成日時：2022年5月29日 22時
