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独歩吟客 ページ15

「ぼぼ 僕達は さ騒ぎを聞きつけた一般市民ですっ! いい生きてれば好いことあるよ!」

「誰だか知らないが無責任に云うな!」

ーみんな死ねば良いンだ!ー

ピクリと反応するA

「みんな死ねば良い……?勝手な事を」

「え…?」

「Aちゃん…?」

「死にたいのなら一人で死になさい 貴方の自己満足で 我儘で」

ー命を奪うな!!ー

そう怒鳴ったAの姿は誰もが見惚れるほど美しかった 太宰はそんなAの姿に目を奪われた

「そ そうだよ!ぼ 僕なんか孤児で家族も友達も居なくて この前その院さえ追い出されて 行くあても伝手も無いんだ!」

「え……いや それは」

「害獣に変身しちゃうらしくて軍警にバレたらたぶん縛り首だし とりたてて特技も長所も無いし 誰が見ても社会のゴミだけど ヤケにならずに生きてるんだ!だ、だだだから」

そんな敦の様子を見て太宰は
「(敦君 駄目人間の演技上手いなあ……)」
などと考えていた

「ね だから爆弾捨てて一緒に仕事探そう」

「え いや ボクは別にそういうのでは」

敦とAの気迫に押される爆弾魔の少年

太宰は国木田に合図を送った

「手帳の頁を消費うから ムダ撃ちは厭なんだがな……!」

ー『独歩吟客』ー

そう云い国木田は「理想」と書かれた手帳の頁に"鉄線銃"と書き頁を破った

「手帳の頁をー鉄線銃に変える」

そう云い国木田は鉄線銃を少年に撃ち少年の手からリモコンを奪った

「なっ……」

「確保っ!」

動こうとした国木田 が

それよりも疾くAは爆弾魔の少年に対して回し蹴りをくらわせた

「大丈夫ですか!?貴女!」

「は はい!大丈夫ですわ!」

「「「へ……?」」」

「国木田さん 取り押さえてください!」

「あ!?ああ…!」

「一丁上がり〜」

そう云いながら太宰は出てきた
敦はホッとしたのかへなりと座り込んだ
そして太宰達の元へと行こうと立ち上がった敦
が 敦は何かに押されたように倒れてしまった

「ぶッ!!」

ピッ

「ピ?」

「あ」

「「「あ」」」

その瞬間爆弾には"5"という数字が映し出された

「あああああああああッ!??」

「爆弾!爆弾!あと5秒!?」

青ざめる敦 が 敦は周囲を見回すと

「なっ」

「敦君…!」

爆弾に覆い被さった

時間は残り2秒となっていた

「莫迦!」

「…させない!一人になんて…!」

そう云いAは敦の元へ駆けて行った

「Aちゃん!」

太宰の伸ばした手はAには届かなかった

タイマーは"0"となった

入社試験→←爆弾魔



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作者名:aurora | 作成日時:2019年3月10日 22時

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