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爆弾魔 ページ14

「嫌だァ………もう嫌だ………」

一人の少年が震えながら話す

「ぜんぶお前等の所為だ……『武装探偵社』が悪いンだ!」

そう云い少年は学生服を纏った少女を掴む

「社長は何処だ 早く出せ!でないとー」

ー爆弾で皆吹っ飛んで死ンじゃうよ!ー

「あちゃー」

「怨恨だ」

「そんな……」

「犯人は探偵社に恨みがあって社長に会わせないと爆破するぞ と」

「ウチは色んな処から恨み買うからねえ」

太宰は人質である少女の隣にある爆弾を見て続ける

「うん………あれ高性能爆薬だ この部屋くらいは吹き飛んじゃうね 爆弾に何か被せて爆風を抑えるって手もあるけど……この状況じゃなぁ」

「どうする?」

「会わせてあげたら?社長に」

「殺そうとするに決まってるだろ!それに社長は出張だ」

「となると…人質をどうにかしないと」

すると国木田と太宰は勢い良くじゃんけんを始めた

勝者は太宰 太宰は国木田に出るように勧めた

舌打ちをしながら出る国木田

「おい 落ち着け少年」

「来るなァ!吹き飛ばすよ!」

そう云われ国木田は手を上げる

「知ってるぞ アンタは国木田だ!アンタもあの嫌味な『能力』とやらを使うンだろ!?妙な素振りをしたら皆道連れだ!」

「まずいね これは 探偵社に私怨を持つだけあって社員の顔と名前を調べてる」

「そんな…」

「社員の私が行っても余計警戒されるだけか……
却説 どうしたものか」

すると敦とAは太宰と目が合った 不敵な笑みを浮かべた太宰を見て敦とAは引き攣った笑みを浮かべるしか無かった

「や やややや やめなさーい!親御さんが泣いてるよ!」

「そうですよ!お母様とお父様が悲しみますよ!」

「な 何だ アンタらっ」

「(ひいい怖い!怖い!)」
「(もう嫌……)」

敦とAは爆弾魔である少年の前に立っていた
その経緯とは

「社員が行けば犯人を刺激する となれば 無関係で面の割れてない君達が行くしかない」

太宰の言葉に青ざめる敦とA

「むむ 無理ですよそんなの!」

「私もそんな自信ありません…!」

「第一どうやって」

「犯人の気を逸らせてくれれば後は我々がやるよ
ーそうだな 落伍者の演技でもして気を引いては如何かな Aちゃんはその付添人」

敦とAはムリムリと手と首を横に振る

「信用し給え この程度の揉事 武装探偵社にとっては朝飯前だよ」

ニコリと笑う太宰にAは泣きそうになった

独歩吟客→←或る爆弾



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作者名:aurora | 作成日時:2019年3月10日 22時

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