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入社試験 ページ16

爆弾のタイマーは"0"となった

だが いつまで経っても何も起こらない

敦とAはそっと目を開けた

すると目の前には太宰 国木田 そして爆弾魔の少年が立っていた

「やれやれ……莫迦とは思っていたがこれほどとは」

「ジサツ愛好家の才能があるね 彼等には」

「へ?…………え?」

「…………騙された」

「ああーん兄様ぁ!大丈夫でしたかぁぁ!?」

「痛だっ!?」

ゴキという音を立てながら人質であった少女は爆弾魔の少年に抱きつく

「いい痛い 痛いよナオミ 折れる折れる って云うか折れたァ!」

ギャーと叫ぶ少年

「…………へ?」

「小僧 小娘 恨むなら太宰を恨若しくは仕事斡旋人の選定を間違えた己を恨め」

「そう云うことだよ敦君Aちゃん つまりこれは一種のー入社試験だね」

「入社…………試験」

「その通りだ」

すると奥から威厳のある白髪の男性が出てきた

武装探偵社社長 福沢諭吉ー 能力名『人上人不造』

「社長」

「「しゃ 社長!?」」

「そこの太宰めが「有能なる若者達が居る」と云うゆえ その魂の真贋 試させて貰った」

「君達を社員に推薦したのだけど如何せん君達は
区の災害指定猛獣と身元不明の少女だ 保護すべきか社内でも揉めてね」

あんぐりと口を開ける敦

「で 社長の一声でこうなった と」

「で社長……結果は?」

福沢は敦とAを見つめた

「太宰に一任する」

そう云い部屋から出て行った

「…………」

「合格だってさ」

「つ つまり……?僕達に斡旋する仕事っていうのは此処の……?」

「武装探偵社へようこそ」

敦は冷や汗を流す

「うふ よろしくお願いしますわ」

「い 痛い そこ痛いってば ナオミごめん ごめんって!」

緋色の髪色をした爆弾魔の少年 もとい
谷崎潤一郎ー 能力名『細雪』

黒の長い髪をした人質の少女 もとい
その妹ーナオミ

するとハッとした様子でナオミを見る敦

ナオミのスカートからはマネキンの手が出ていた

「ぼ 僕達を試すためだけに……こんな大掛かりな仕掛けを?」

ニコと笑う太宰

「この位で驚いてちゃ身が保たないよ?」

カサカサと後ろに下がる敦

「いやいや!こんな無茶で物騒な職場 僕無理ですよ!」

「おや 君が無理と云うなら強制はできないね」

ホッとした顔の敦 が

「となると君が住んでる社員寮引き払わないと」

一転絶望した表情になる

「あと寮の食費と電話の払いもあるけど……大丈夫?」

泣き始める敦

選択肢ないじゃないですかああああぁぁ

居場所→←独歩吟客



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作者名:aurora | 作成日時:2019年3月10日 22時

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