194話だ ページ48
……もう遊びの域を超えてる気がする…
目の前で繰り広げられている戦いを見て私は口角を引きつらせていた。イヤだって……みんなの目が本気なんだもの。
おいおい大丈夫かよ、この雪合戦。
「そうはいかないわ」
冷や汗をかいていると思わぬ声が聞こえてきた。
「よくも私抜きで遊んでくれたわね。いくわよ下僕たち」
「な！？ビアンキ！！？」
「勝つのは私達毒牛中華飯！！！」
ポーズを決めるはビアンキと呼ばれた女性とチビらだった。
「第三勢力だと！！」
「どーいうつもりだよビアンキ！！いきなりわりこんできて！」
「貴方にわかる？遊びに誘って貰えなかった者の気持ちが」
あ、つまり拗ねてんだな。
「スネてんのー！！？」
「おそらくチビ達が毒サソリに寝返ったのはポイズンクッキングで奴らに催眠をかけたからだな」
「甘いわねディーノ。もっと純粋な恐喝よ」
っておい、チビら震えてんぞ。
するとツナがあれ？と呟いた。
「獄寺君、大丈夫なの？ビアンキが目の前にいるのに？」
む？どゆこと？
「それがオレにも…こんなことが前に一度だけありました。アネキが秋分の日にリスの着ぐるみを着ていた時です」
「あっビアンキの顔が仮面で隠れているからかもしれませんね」
「そうかもしれない！…ということは…ついにやったぜ！！とうとうアネキを克服したんだ！！」
「いや克服ではないかと」
「3チームになったことだし雪合戦のルールを変えねーとな」
そんな時に聞こえるリボーンの声。ふとリボーンを見れば弥生時代の男に扮した格好をしていた。
「なんか服装古くなってない！？」
ツナの突っ込みをスルーするリボーン先生は話を続けます。
「レオンを奪い合うのは今までどーりだが今回は捕まえた時点で勝ちだからな。ただし今度のレオンは逃げるぞ」
光を放っていたレオンはボールの形から徐々に形を変えていき小さなラジコンカーみたいになった。
「レオンTURBOだ！！」
「んなーーーっ走るの！？」
「ほーーー」
「流石だわ。リボーン」
「んじゃ第2ラウンドスタート！」
リボーンの掛け声とともにリボーンはレオンTURBOを雪上へ投げた。
……うん。なんつーかめんどくさくなってきたぞ。
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作者名：ゆっくりノワール×夜野兎 x他1人 | 作成日時：2017年12月3日 16時
