すいーと・すいーと・まいほーむ【あほの坂田】

えぴろーぐ ページ37

「うっわぁ……Aちゃんヤバい、可愛すぎるわ」
『あはは、浦田さんありがとうございます』





今日は、坂田とAちゃんの結婚式。
俺からしたら やっとかよって感じだけど、坂田たちにとっての一大イベントだ。
……何故かスピーチも任されたし。



「会社の人たち、相当びっくりしたんじゃない？」
『それはそれはもう…大変だったんですよ』


あはは…と苦笑いする彼女。
美男美女、とまではいかないけれど、それなりにモテる奴同士だ。色々苦労もあるんだろうな。



「新婦さま〜、」
『あっ、呼ばれてるので行きますね！スピーチ楽しみにしてます！！』
「おう、頑張れー」


手をひらひら振って見送る。
ちょこちょこと駆けてゆく白いドレス姿が見えなくなったところで、ポケットのスマホが震えた。





[渉さん、結婚式どうですか？よかったら写真送ってくださいね]


あえてメールにする辺りが"彼女"らしい。
ふふ、と微笑みを溢しながら、俺も控室に移動することにした。





(いつか……アイツとも、こういう日が来たらなぁ)

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