【ヘタリア/男主】トマト一家に溺愛されて今日も自国に帰れない件

45.『反転』 ページ14

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その日は突然訪れた。


ベルギーさんとロマーノ君と俺の3人で朝食をとっている時だった。玄関が大きく叩かれる。慌ててベルギーさんが扉を開くと、慌ただしく何かがこちらへ近づいてくる音とベルギーさんの叫び声が聞こえる。





「ベルギーさ…」

「ち、ちぎー！何かが来るぜ。おい、俺のことを守…いや。お前は俺の後ろにいろ」

ベルギーさんの元へ駆けつけようとした俺の手を、ロマーノ君がつかみ、強引に自分の後回引っ張った。

「いや…。でも俺君のこと守るように言われてて…」

音が近づくにつれ、彼のくるんとした上が小刻みに震え、足がはがガタガタしているのがわかる。





「こんちくしょうめ!俺だって怖えよ!だけどお前は絶対俺の後にいろ!そして離れるんじゃねーぞ!」

そう言うと彼は高速で包丁とってきて自身の前に構える。すると、次の瞬間には部屋の扉がぎいっと開いた。




「ラシュレン。ラシュレン!おる…か?」

「スペインさん!」

「スペイン!なんだ。ったくお前か…おせえぞ、この…」

ロマーノ君がスペインに飛びかかろうとした。



が、スペインさんの姿に俺たちは頭から足の先まで冷える思い出したのだった。




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