【ヘタリア/男主】トマト一家に溺愛されて今日も自国に帰れない件

35.『ロザリオ』 ページ2

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「一時はどうなるかと思ったわ…。」

『俺も生命の危機を感じた。』





俺は取り合えず買ってもらった半袖短パンという非常にラフな格好だ。

入店そうそう「これ俺がデザインしたんよ〜」と【だまれ国王】と書かれたシャツを俺に着せようとしてきたスペインを止めるのが大変だった。
…非常にショッキングだったな。これがカルチャーショックというものなのだろうか。ショック死もあり得るぐらいだ。というかなんで店側も販売してるんだ。









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「ほんでなぁ！って、ラシュレン…？親分の話ちゃんと聞いたってやぁ〜。」

『あ、悪い。…なんだか自分がスペインの家にいる実感がなくてな。それこそ夢の中にいるんじゃないかって。』

「なんやなんやぁ？夢見とると思うほどここに居るんが嬉しいん？ほんま!？やっぱりラシュレンも眉毛ん所より親分の所が良かったんかぁ〜！」

『そういう意味じゃない。』

「ええんやでぇ？親分に甘えても！ちゃんと可愛がったるし、ラシュレンの為やったら親分なんでも…」

『じゃあ家に帰らせてくれ。』

「ん？ラシュレンなんか言った？すまんなぁ、親分よく聞こえへんかったわ。それよりトマト食うか？」





いや、話の展開が強引過ぎるだろ。
文脈もくそもない。全てトマトで解決させようとするなよ。くそ…このままでは俺の突っ込みスキルが上達するだけだ。









「…ラシュレン。親分お前に渡したいもんがあるねん。」

『何だ？』

「じゃぁーん！開けてみ？」

そういってスペインが差し出してきた茶色い紙袋を素直に受け取り、中のものを取り出す。



『これは…ロザリオ？』



太陽の光を受け、キラキラと輝く細部まで美しい装飾が施されたそれは高価なもののように思えた。


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※皆さんご存じでしょうが、「だまれ国王」のネタが生まれた(?)のは2007年のことです。この時代にはあるはずありません。そこんとこ許したって…(土下座

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