【ヘタリア/男主】トマト一家に溺愛されて今日も自国に帰れない件

34.『熱すぎた国』 ページ1

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「あ〜。やっと着いたわ〜。ラシュレン気ぃつけてな。」

『あ、ああ。有り難う。』

スペインに手を引かれ船から一歩踏み出すと、そこには活気溢れる明るい町並みが広がっていた。









『凄く魅力的な所だな。皆楽しそうで…幸せそうな場所だ。』

「え！ほんま〜？親分めちゃ嬉しい！ラシュレンに気に入って貰えて！」

俺が本音を漏らすと、スペインは俺に抱きついてきて「ほんまラシュレンっていいやつやんな。大好きやわ〜愛しとる」なんて言う。




『暑苦しい。離れろスペイン。』

「そんなん言って照れとるだけやろ？親分には分かるで〜可愛ええなぁ〜」

『違う、照れてない！本気で怒るぞ。』

スペインの首後ろを掴みベリッと引き剥がすと「堪忍してや〜」と物凄くいい笑顔でニカッと笑った。


何だか腹が立つが…憎めない奴だ。









にしても、本当に暑いな。何だか目眩が…



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「でもほんまにそのラシュレンの服暑そうやんな〜。はっ!?もしラシュレンが熱中症とかになって倒れたら親分も心配で倒れてまうわ。」

そりゃあかんわ〜。




無駄に良く喋るスペインである。
しかし俺のくらくらし始めた頭は理解が追いつかない。

「ラシュレン…？なんか顔めちゃ赤ない？ほんまに熱中症？…あかん。顔が熱い！」

最初は冗談っぽく俺を心配していたスペインだが、俺の様子がおかしいことに焦り始めたらしく俺の顔をのぞきこんで、俺の頬をぺたぺたと触っている。


「こうなったらしゃーない。ほんとは気に入った服を買ってやろ思っとったんやけど…取り合えず今涼しい服買いに行くで！」

『分かっ、た。』

「え、ほんまにしっかりしたって!？ネクタイも外したほうがええって。そんで親分の背中にのっけたるからしっかりつかまってや！」

そういうと、スペインは俺をおぶり走り出した。







『スペイン…よく走れるな。』

「いや、お前軽すぎなんよ！此方がなんでこんな軽いんか聞きたいわ。女とあんま変わらへんで!?」

『…無理しないでくれ。俺なら大丈夫、だ。…きっと。死にはしない。』

「それフラグってやつやない!?」


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ラシュ君の【熱中症】を国の情勢的に考えると

1.割りと戦争で負傷者が出たため。
2.イギリスと貿易できなくなり職を失った人がスペインに移住したはいいが気候が違いすぎて熱中症のシュロガン人が増えたため。


以上テストにでr「出ません。」

※今更ですがフィクションですからね。

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