情報屋。-拾-【銀魂】

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【Aside】






土方｢今更ガキの一人二人殺った所で変わるかよ

そんな大層な人間じゃねェだろ


許しを乞うつもりも許してもらえるとも思っちゃいねぇよ


そんな身で罪を裁くつもりもねェ｣





佐々｢……｣





土方｢だが罪は裁けなくとも

罪を雪ぐことができなくとも


俺達にしかできねー事もあんだろ


てめェと同じ過ちをしねェよう止めてやる事はできる

過ちを受け止め前に進む術を教えてやる事はできる



俺ァどっかのものわかりのいい野郎のように

誰も救えねェなんて諦めるつもりはねェ



悪ガキが罪人見捨てたらシメーだろーが｣







土方さんの咥える煙草の灰が落ちる

夜叉の紅と鬼の翠がかち合った







土方｢それでも殺るってんなら

………殺れよ、悪ガキ｣







ドゴッ



土方さんが言葉を言い切るや否や、

そんな音と共に鉄之助の身体が宙に浮いた



銀時が鉄之助を屋上から蹴り落としたのだ







土方「ッホントに殺る奴があるかァァァァァァｯｯ！！」





銀時｢てめーな殺れっつったんだろーがァァッ！！｣






『ぶふッ、……ウケる』













佐々｢……違う、｣






山崎｢局長ォォォォォ！！

人質確保ォォ！！｣





近藤｢よくここまで堪えたな


もう我慢はいらねェ、大暴れしてやれェェェェ！！

悪ガキども！！！！｣







近藤さんのバスーカで狼煙が上がった

2人の鬼の顔がこれでもかという程悪人面に変わる






佐々｢フェイクだ！！

構わん、浪士共ごと撃っ……｣






大きく刀を振りかぶった二人が岩をヘリへ吹っ飛ばした

ヘリのフロントにはヒビがはいり、制御を失っている







｢きょっ、局長！！

まっ、前が！！｣





『……よっ』







それに便乗して屋上からヘリに飛び乗る







『アンタらにはすまんけど、』





｢ッ誰だ！？

クソっ前が見え……｣





『大人しく堕ちてもらうで』







プロペラを切り落とし、

フロントをぶち破ってハンドルを破壊する



素早くヘリから離れれば、

煙を出しながら下へ墜落して行った







土方｢そういやテメェも大概の悪ガキだったな」





『んふ、今更か？』





土方｢はっ、違ぇねェな｣







屋上へ着地すると同時に、

見廻組と浪士を蹴散らしている土方さんと

背中合わせになる




互いに不敵な笑みを零した後

再び駆け出した

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