情報屋。-拾-【銀魂】

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【Aside】






｢なんだ貴様！！｣





｢ガはァッッ！！｣





『はいはい邪魔やで〜』






斬りかかってくる白服と浪士を斬り捨てる

あ、勿論峰打ちやで






『……もはや地獄やな、ここは』







足元に転がる人間を一瞥しながらそう零す



あちらでは鬼の副長が暴れ、そちらでは白夜叉が暴れ、

そしてここでも拷問屋(獣)が暴れる


別の場所にはサディスティックな人斬り2人組




こりゃ、浪士側はたまったもんじゃないな







『さて、エリート様はどうするんやろうか』






崩れ落ちていくビルを横目で流し、

下へと向かった
















【Noside】








廃ビル、入口付近







｢救護……至急応援を頼む｣





｢いっ、行けェェェ！！｣







下に待機していた佐々木と隊士の元に、

負傷した隊士が歩いてくる



それをみた見廻組隊士は廃ビルへと雪崩込んで行った







｢きょ、局長！！

浪士達が全員捕縛されております！！


投降を訴えかけてきていますが

真選組の姿が見当たりません！｣





｢いや屋上に昏倒しているぞ！！｣







一歩、一歩、と負傷した隊士が佐々木に近付く







｢ま……待て！！

これっ……真選組の隊服を着た見廻組だ！！｣





｢どこにもいない！！

真選組も人質もどこにも見当たりません！！｣







負傷兵が俯かせていた顔をあげた







佐々｢……そうですか｣







佐々木の目の前に立つのは

見廻組の負傷兵では無く


見廻組の隊服を着た、真選組の鬼の副長




佐々木の首に刀を添えるのは

見廻組の隊服を着た近藤と山崎







土方｢恐らく見廻組に成りすまし

突撃隊を騙し討ちすると共に

ヘリの銃撃を見廻組き向け、同士討ちさせたのでしょう



しかし何分屋上の隔離空間で起こった事ゆえ


査問委員会にかけても、攘夷志士による犯行であると

言い逃れされる恐れがありますな｣






山崎｢さらには此度の私闘


挑発してきたのは真選組(あちら)とはいえ

先にしかけたのは見廻組(こちら)



我々の責任も問われるのは必定ですよ｣






近藤｢どうでしょう、事件も無事解決した事だし

何やら手柄もおいてってくれた事だし


今回の件は痛み分けという事で、

お互い不問に処し手を引かれては｣









土方｢………いかがでしょうか、局長｣





佐々｢………｣

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