情報屋。-仇 [番外編]-【劇場版銀魂完結編】

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【銀時side】






すっと目を伏せながら呟く神楽




昼間もそうだったが、

改めて聞くと頭が真っ白になる




そんな俺をちらりと一瞥した後、

神楽は再び口を開いた








神楽｢勿論最初は困惑したし信じなかった


銀ちゃんを殺すAの姿なんて想像出来ないし

殺し合いをする程仲が悪い訳でも決して無かった



何より銀ちゃんがAにそんな事する筈も無いし｣






銀時｢…………｣






神楽｢でも、Aの手に握られていた銀ちゃんの木刀、

そして変わり果てたA


極めつけにいつまでも帰ってこないあの馬鹿



……勿論、

今だって銀ちゃんが死んだなんて信じてない｣






新八｢ッもういいだろ、白詛とあの人の話は｣







神楽が口を閉じると同時に、新八の声が響いた



そちらを見遣れば、

悔しげに疼いている背中








新八｢そんな話をしても、時は還らない

どんなに願っても、あの日は帰ってこない



……あの人のやり残した最後の仕事は、俺が引き継ぐ｣








下を向いていた顔が真っ直ぐと前を向いた








新八｢白詛は、俺が必ず叩き潰す

そして、あの人も……｣






神楽｢新八……｣






新八｢貴様も此処が危険だと分かった筈だ

墓参りが終わったらさっさと消える事だな｣








そう言い残して去っていく新八


















銀時｢俺なら時を還せると言ったら、どうする｣








遠ざかっていく足音が止まった









新八｢………｣






銀時｢そんな怖ぇ面すんなよ

もしもの話だ｣






新八｢……戯言に付き合ってる暇は無い｣






銀時｢俺から言わせりゃ、

お前がやってる事も立派な戯言さ



意志を継ぐだか知らねーが、

こんな残骸の星守って一体どうなるってんだ｣







神楽｢……千鳥足でゲロ撒き散らしながらきっと帰ってくる



その時、この星に誰も居なくなってたら

酔い潰れた馬鹿に誰が毛布かけるのよ



Aが此処に来た時、誰が迎えてあげんのよ｣






新八｢此処は俺達とあの人達が出会った星だ


俺は万事屋の故郷を、

……万事屋である事を捨てるつもりは無い｣










その言葉を聞いて自然と頬が緩む









銀時｢そうか、そいつを聞いて安心した

頼まれればなんでもやるのが万事屋だ



……当然、俺の依頼も聞いてくれるよな｣








真っ直ぐと2人に向き合い、口を開く









銀時｢俺ともう一度、


万事屋再結成してもらえるか｣

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