44話 ページ3
……だから、イズナとは違って、私には、手裏剣術を覚える必要はなかったのだ。
とはいえ、２人には、私が日向だってことは絶対わからないだろう。
――日向の、最も わかりやすい特徴は、白い瞳。
…私には、それがないから。
柱間「――ところで。A、」
ふいに柱間が言われた言葉に、私は「うん？」と返事をする。
柱間「さっき、崖の上で『他族の人間同士が自由に結婚できるようにする』って言ってたけど…、
――ひょっとして、Aには好きな奴…しかも他族の男がいるのか？」
A「………ぶん殴るよ？」
黒い笑みを浮かべながら拳を振り上げ、私はそう言った。
あわてて、柱間が ぶんぶん首を振る。
柱間「違っ。別に、からかうつもりは ないんぞ！
で、でも、そんな反応をするってことは、やっぱそういうことだよな…？」
……彼は、余程 私に殴られたいようだ。
私は表情を消し、無言で、握った拳を――さっきと同じように前動作で 後ろに引いたら、柱間が「だから違うんぞ！？」と、あわてて言う。
柱間「ただ、ほんのちょっと……気になって…、のぅ？ マダラ？」
マダラ「――オレに振んじゃねえよ！」
あまりにも必死な２人を見ていたら、…思わず、ため息が溢れた。
…仕方がないので、私は手から力を抜き、そっと拳を下ろす。
――それを見て、２人はホッと息を吐いた。
A「………わからないよ、そんなこと」
私は、静かに呟いた。
柱間に問われ、――真っ先に頭に浮かんだのは、笑ったイズナの顔だった。
……けれど。
自分のことなのに、…自分でも よくわからない。
………だからといって、そればかりを考えている暇はない。
私は、一刻も早く 強くならなきゃいけないんだ。
前に２人と話した通り、色々な術をマスターして――いつの日か、あの場所に 集落を…。
だから、……色恋に悩むのは、それからだよね。
．
．
．
――パシャ、パシャッ。
…２つの石が、水の上を跳ねて渡る。
それらの石は、川を挟んで反対側から投げられたものである。
――無論、投げたのは柱間とマダラだ。
２人は、それぞれ 向こう岸から跳んできた石を、受け取った。
柱間「――２人共、届いたな」
隣に立っている柱間が、そう言った。
「だってばね」と、応えて 私は笑顔で頷く。
水切りができない私は 既に論外になっているが、…まぁ、別に 気にしてはいない。
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黒渦クレナ(プロフ) - 星猫さん» わわわ、お声がけくださり恐縮です…！ ですが…私生活が忙しく、占ツクすら一切開かない時期もあるので、星猫さまにご迷惑をおかけする未来しか見えず…。合作の件は、お断りさせていただきます。 (2021年3月21日 8時) (
レス) id: c6d10be035 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ (2021年3月20日 21時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
黒渦クレナ(プロフ) - 星猫さん» (→)コメントありがとうございました！ (2021年3月20日 10時) (レス) id: c6d10be035 (このIDを非表示/違反報告)
黒渦クレナ(プロフ) - 星猫さん» NARUTO含め、ジャンプ作は結構見てますよ〜。最近は 怪物事変やDr.STONE等にハマってますね…！ カードゲームアニメも好きです。春から始まる86-ｴｲﾃｨｼｯｸｽ-のために生きてます笑。他にも色々知ってる気がするんですが…すぐに思い出せたのはこれくらいです！(→) (2021年3月20日 10時) (レス) id: c6d10be035 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月20日 9時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒渦クレナ | 作成日時：2019年5月4日 13時
