■閑話 K.LとChange2 ページ49
『あはははっ可愛い可愛い、じゃあ行こう、一人だと悪い人に拐われるよ?』
「っ」
『けど安心して?悪い人は私が蹴散らしてあげる』
「強い、の?」
『死にたくないから、強く在りたいの』
話をしているとフードを被った奴が二人が集まってきた。
「居たぞ」
『あ?』
「リナリー・リー発見、至急任務に向かわせます」
どこかと通信している、クロスに聞いた事を思い出す、コイツらコムイの前に室長だった奴の部下だ。
『……お前ら、ルベリエとか言うやつの…』
怯えたリナリーが私の首にしがみつく、震えた身体が直に伝わり、頭に手を翳しぎゅっと自分の方に優しく抱き締めた。
どうして?と言いたげな顔が私を見上げている。
『残念だな、お前らの命令には従えない……ここの室長はもうコムイ・リーだ。
お前らのご主人様じゃない、帰れ』
「はぁはぁっ、リナ、リ…ッ」
『コムイ?』
息を切らせながらコムイが走っている、彼は青い顔をこちらに向け、腕の中にいるリナリーをみてホッとした顔になった。
「良かった、Aが一緒に居たのかっ」
『任務か?コイツらの言う……?』
「そうだけど、単独任務で…っ」
コムイがリナリーを見て複雑な顔をする。
人数が少ないエクソシストが単独任務を行うのは当たり前だが、何か不都合があるのか?
エクソシスト、か……。
『わかった私が行く、それで良いだろ?』
「しかし、君」
『私はエクソシストだ。その為にここにいる、もう迷いはしない、私が私である限り…な』
「っごめん、」
リナリーを渡すと頭を下げた。
『室長、そう言うのは無しだ。胸を張って送り出してくれ』
その頼りない顔をぺちっと叩く、ハッとした顔の後、切な気に笑った。
「は、ははっ……うん。
A、早速で悪いが任務だ。君達も良いね?」
室長らしい顔つきで彼はそう告げた。
うん。いい感じ。
「………」
『私じゃ役不足か?言っておくが、クロス元帥の
お前らの首で証明するけど…?』
赤黒い対AKUMA武器の太刀を構える。
奴らは踵を返すと、消えていった。
「ほ、本当に大丈夫かい?キミ、イノセンスが暴走するとか言ってなかったか?」
『……(あ、そうだった…)大丈夫だって、何とかする』
私は任務先で思いっきり解放し、村をわざと半壊させて、暴走しちゃった☆と報告した。
そして、三つの武器を手にした。
もう、壊れてしまったけど……
end
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作者名:名取針子 | 作成日時:2019年4月15日 19時