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第31録 挑発する男 ページ38

〜江戸城〜


伯爵の声がする。

全軍で元帥を……

ラビがイノセンスを発動し火判を使った。

「喰らえ」

伯爵を飲み込んで空に舞う、しかし蛇は破壊され、無傷の伯爵が宙を揺れた。

「元帥」

ゆらゆら。

「の攻撃ではないですネ、この程度ハッ♡

出てきなさイ…ネズミ共♡」

煙が収まり、伯爵が見えた。

「元帥の元へは行かせんぞ伯爵!!」

「勝ち目があると思ってるんですカー?♡」

Aはため息を吐く、ラビとちょめ助のやり取りを聞きながら、生き残る術を考えていた。

「こんなのやっぱり、負け戦だっちょよぅ……」

「ゴタゴタうるさい奴だ。負けるかどうかはやってみんとわからんわ!」

「そうそう、もしかしたらすっげーボロ勝ちしちゃうかも」

ラビとクロウリー、二人で飛び出す。

「しれねーだろがっ!!」

『あのアホんだらぁ』

一段と低い声でAが呻いた。

上空の五人の内一人がこちらに飛び出してくる。

空中でラビとノアが打ち合った。

「あの男、ティムの記憶(メモリー)にあった…」

リナリーが眉間に皺を寄せた。

「忘れねェぞそのツラ…!!」

「あの夜の…っ」

目の前に降り立ったノアは、アレンの心臓を貫いたノアだった。

「今、ちょっと暇だからさ

また(・ ・)、相手してよ」

「上等だ」

「ラビ…ッ」

「このホクロはオレが殺る、誰も手ェ出すなさ!ボッコボコにしてやらねェと気がおさまんねェ!!」

ノアを見た瞬間、ラビが見感情を剥き出しにし、羽織っていたマントを脱ぎ捨る。

Aは上空を見上げる。
他は動く気配が無い、風真を構え直しノアを見る。

「A、お主はリナ嬢を」

『馬鹿か?ノアだぞ、しかも強い…Jr.死ぬよ?』

「……」

ブックマンが黙る。

ラビがノアに煽られている。

「何?イカサマ少年殺したことそんなに怒ってんの?もしかして友だちだった?」

「うるせェ」

「あーー、友だちだったんだ」

「うるせェ!」

「もしかしてそこのカワイイ娘もイカサマ少年の友だち?」
「うるせェ」

「ごめんな、悲しいよな、わかるよ。オレにもいるからさ、友だち?」
「うるせェ」

「わかるよ少年」
「うるせェ」

「友だちが死ぬと」
「うるせェ!」


「悲しいよな」


「うるせェェ!!」


Aは風を纏い二人の元に跳び、ラビの肩を掴んだ。

『ラビッ!落ち着け!!』

「プッ…んな怒んなって」

『煽るな』

ノアを睨み付けた。


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作者名:名取針子 | 作成日時:2019年4月15日 19時

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