第２録 三種、一神 ページ4
中国支部って確かここら辺にあったよね、お金足りないわぁ……
そう考え事してると突如、激しい音がした。
『っんだ、アレっ…！』
人間の胴体のような大きな物体が宙に浮いている。
『なんだか気持ち悪いし、ビーム打ってるし、あれはいったい……遠すぎる、何�卆茲澄�』
手のひらサイズのペンのような物を後ろから取り出した。
『イノセンス解放！
解放の声と共に大きく変化し、槍となる。
それに跨がり風を巻き起こす、宙に浮くと彼女ごと真っ直ぐに翔んだ。
しばらくすると、黒い物体が横を通り過ぎた。
見覚えのあるそれに、彼女は振り返り風向きを反転させ、追い掛けた。
『リナ！？止まれっ』
声に反応して地面に着いた彼女の隣に降りると、彼女はとても驚いていた。
それもそうだ、今は音信不通のクロスの弟子、アレンの姉弟子に当たる彼女が、ここにいるなんて思っていなかったから……
「えっ！？嘘っA！？」
『アレはいったい何なんだ？それに、このAKUMAの量は？』
「スーマンよっ、彼のイノセンスを壊そうとしているの、それに、何で彼が咎落ちにっ」
『リナ？落ち着け？大丈夫だ、な？』
近くに病院があることを伝えると、リナリーはホッとする。しかし、すぐに表情を変えて声を大きくする。
「アレンくんっアレンくんがいるの！！助けなきゃ！」
『アレン…もしかして、私の弟弟子ってやつか？』
「そうなのっ、」
『っリナ！』
「きゃあっ」
リナリーを引き寄せ、飛んできた弾丸をイノセンスの盾で防ぐ。
「あ、ありがとう」
『あっぶないなぁ！……ここは危険だがその子をそのままにしておけない、後ろは守るからリナはその子をっ』
正確には元は一つなのだが、面目上、扱いきれないという理由で
鞘を槍・
柄や装飾を盾・
刀身を大太刀・
と言う武器になっている。それぞれが、風・水・火を担っていた。
安全な場所で、リナリーがコムイに通信をしている。
咎落ちの話、スーマンの裏切りの話、イノセンスの回収。
なるほど、とAはクロスの言葉を思い出す。
内通者を危惧してた訳か、と……
そんで偶然会った私から居場所が漏れないように連れ回し、
帰れないよう、一文無しになるまで豪遊した。と……？
『思い出しただけで腹立ってきた、あんちくしょう』
next
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 50人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名取針子 | 作成日時：2019年4月15日 19時
