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第六十九夜 永久の都。 ページ5

(紫…………?)

 私は母の死を受け入れられていなかった。そして胸の奥にその光が引っ掛かる。

「駄目だ、ここにも姫はいないぞ」

 思いのままにそのクローゼットから飛び出して、母上の握っていた剣を手に取った。

「私はここよ!!!!」

 後ろから心臓を貫けばその男は二度と動くことはなかった。

「………駄目よ、その場の憤怒だけで…人を、殺めては………!」

 耳元をその声が掠ったのは今でも覚えている。

「………ごめんなさい母上。私は……

この国を貶めた、あの国王が憎い。許せない。あの男に、この世界に「復讐」を誓います…!!」

 父上は勇猛で、何度か狙われたが命を落とすことはなかった。そして武術の鍛練に励んで…数年立った、私が十五歳の頃。

「やだ、やめてよー」
「いいって!行こうぜ!」

 幼い少年少女が迷宮の前で何やら話しており 耳を傾けると迷宮へ入ると言い出しているらしい。
 一人の少年が遊びで小さな…妹らしき少女を押して、その少女が迷宮へ落ちかけたとき 私は咄嗟に動いてその少女と入れ替わりに迷宮へ落ちた。

「しまった、私としたことが………!」

 腰に差していたのは昔兄にもらった剣だけで これだけで攻略などできるのかと不安に思った。

「………駄目だ、ここは…」

 目が覚めればそこは水の中。

「がはっ………」

 何とか立てる場所まで泳ぎ、そこへ上がると 大きな迷路のようなものが見えた。

(罠が、あるのか………?)

 直感で進めば、上空から槍が降ってきたり(剣で回避した)床が急に消えたり(剣を刺して上に上がった)、大変というより散々な迷路を過ぎた後に見たのは狼の群れ。

「………?」

 私はそこに違和感を感じた。

第七十夜 苛烈。→←第六十八夜 捧ぐ。



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阿呆代表の神(プロフ) - ジュダルがメルレム?の兄となると、確かですが、ヤンバラの一族ということになりますよね。ジュダルはヤンバラ一族ではありませんよ。辻褄があってないというか……原作と違いすぎてゴチャゴチャになってますよ。 (2020年9月9日 17時) (レス) id: 10eaece567 (このIDを非表示/違反報告)
乙姫(プロフ) - 伯爵王家編は残すところ二話です。伯爵王家編の終了と共に続編へ移行します (2015年4月23日 1時) (レス) id: 28e2e11b2e (このIDを非表示/違反報告)
乙姫(プロフ) - もうすぐ伯爵王家編完結です。まさか三十話にわたり書くことになるとは思いませんでした(;・ω・) あと少しで終わる予定ですので皆様応援よろしくお願いします! (2015年4月19日 21時) (レス) id: 28e2e11b2e (このIDを非表示/違反報告)
乙姫(プロフ) - えるふぃさん» 有難う御座います!頑張ります(`・ω・´) (2015年4月15日 18時) (レス) id: 28e2e11b2e (このIDを非表示/違反報告)
えるふぃ(プロフ) - 乙姫さん» はい!!大丈夫ですよ、ちゃんとわかります!自分の書き方に自信を持ってください!続きが楽しみです♪ (2015年4月15日 17時) (レス) id: d0667a2ad3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:乙姫 | 作者ホームページ:三つもあります←  
作成日時:2015年3月1日 21時

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