第三十二夜 着港。 ページ1
「着いたぞ、A。」
「……凄く、大きい国を持ってるのだな。」
そうだろ、と彼は自慢気に言う。
彼女の国に比べて明らかに大きい国だった。
彼女の国が小国だったと言うのもあるのだろうが。
ゆっくりと彼に手を引かれ、着々足を進める。
「シンドバッド王、ご帰還!!」
「お帰り、王様!」
「やあ!元気にしてたか、ピスティ?」
「うん! 隣の女の人は誰〜?」
自分より少し視線が下な、美しい声の少女がそう聞くと、Aは自らの名前を名乗った。
「アンデリパルセウス帝国第一皇女のA・アルデリーサと申す者です。」
「お前、下の名前あったのか」
シンドバッドが驚いたように聞くと、彼女は頬を少し膨らませて「ああ。」と答え、ピスティの方へ向き直る。
「Aかぁ、素敵だね!」
「ありがとうございます。」
「勿論だろ、俺の彼女なんだから!」
「え!?」
ピスティは握っていた彼女の手を離してポカリと口を開けていた。
「う、嘘でしょ王様、今日はエイプリルフールじゃないよ!?」
「嘘じゃないさ」
「えええええっ!!!?お、王宮の皆にも伝えないと!!」
「ハハっ、そんなに驚くことか?」
ピスティが走り去っていくと、シンドバッドは不思議そうに首をかしげて小さく笑うと、彼女の細い腰へ手を回し、自らの元へ引き寄せると彼女の手を取り、甲へ口付ける。
「さあ、王宮へ行こうか。」
「わ、私もか!?」
「そうだが?」
「うぅ…き、緊張するなぁ………」
「皆優しいから心配しなくて良いぞ。」
彼がそう言うと、彼女の口元が少し、緩んだ気がした。
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阿呆代表の神(プロフ) - シンドバッドの冒険は漫画のタイトルです。「シンドバッドの冒険書」だと思います。 (2020年9月7日 16時) (レス) id: 10eaece567 (このIDを非表示/違反報告)
阿呆代表の神(プロフ) - これはどちらでもいいと思いますが、態々女子(おなご)と言わなくても、乙女などと言えばいいと思います。いちいちすいません。 (2020年9月7日 16時) (レス) id: 10eaece567 (このIDを非表示/違反報告)
阿呆代表の神(プロフ) - 魔力操作は気のようなもの、空を飛ぶのは…私はよく分からないですが、風魔法辺りかなと思います。詳しく知りたいなら調べましょう。魔導師ならまだしも、魔力操作を使える人でも、魔導師じゃなければ空は飛べませんので、魔導師以外の人が空を飛ぶのは可笑しいです。 (2020年9月7日 15時) (レス) id: 10eaece567 (このIDを非表示/違反報告)
阿呆代表の神(プロフ) - 魔力操作では空を飛べませんよ。飛ぶのは魔法です。 (2020年9月6日 22時) (レス) id: 10eaece567 (このIDを非表示/違反報告)
月影みこと(プロフ) - 質問です。このお話は原作何年前のお話なんでしょう?シンドバッドが19だから10年前ですか? (2016年3月13日 4時) (レス) id: 456fd0dd8b (このIDを非表示/違反報告)
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