今日のご飯はオムライス ページ8
ー少しして
「んー！もっと何かね、イメージするの！」
「え？こ、こう…？」
「あー…まぁまぁ！」
「そのままの状態で」
「えぇ!?…キツイ…」
「はい、回避ー」
「うわぁ!!」
「遅い」
腕に小さめのナイフが擦れた。
痛ぇ…鬼だ…。
何でこうなったのだろうか…。
「じゃあ！お腹空いたからご飯にしよー！」
「しよー」
自己紹介が終わったところで、二人は夕飯の準備を始めた。
「イブも手伝ってね！」
「え？あ、あぁ」
そうか、俺はイブだった。
…というか、飯とか俺は作れない。食べなくてよかったし。
でも、悪魔の俺を泊めてくれた感謝の表しとして手伝うことにした。
…足引っ張るだけだけど。
…今更だけど、何で二人は悪魔を家に泊めるようなことをしてくれたんだ？
もしかして二人は悪魔とか…。まぁ、ないだろうけど。
…これってフラグか？
「きょーのご飯は何でっか〜？」
「今日はオムライスでっせー」
「わーい！オムライスだー！」
「オムライスだー」
二人が部屋の真ん中でクルクルと回りながら踊っているのを、俺はボーッと眺めていた。
「オムライスの卵は〜…僕色！」
ヨンが笑う。…黄色ってことか。
「で〜！ケチャップは〜イブ色！」
「えっ…あぁ、赤な」
いきなりでびっくりした。
俺は何か…全身的に赤かった。
肌色とかは違うけど！
髪の毛も少し赤っぽいし、服も赤いラインが生えている。
だから、ヨンの言うことは正しいと自分でも思う。
「で〜！イチ兄さんは〜！……。…にぃさんはぁ〜…」
ヨンの笑顔にどんどんと冷や汗が浮いてくる。やがて猫目にして、袖を口に当てた。
…確かにオムライスに紫は無い。
「ん〜……毒っ！」
いきなり笑って手を伸ばした。
…えぇ〜…毒ぅ〜…？
「は、毒オムライスに入れんの？」
「え？そうする？」
「…そっちの方が…イイ…かな…♡」
「あ、やめよっか！」
二人は茶番を行いながらキッチンに向かって歩いていった。
…今、イチの顔ヤバかったように見えた。
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しおんの蜂蜜 - ありがとうございます！物理天使も精神天使も大切にしております…w (2017年10月11日 17時) (
レス) id: 08bff9eebf (このIDを非表示/違反報告)
う〜たん - 天使がおるぅ…全員可愛い！ (2017年10月11日 10時) (レス) id: 3891798db5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおんの蜂蜜 x他1人 | 作成日時：2017年10月9日 8時
