女神様は一人で苦しんでいるけれど、それに気づけるのは昔も今も彼だけ ページ33
適当に森へ降りて、休憩かつヨンを待とうと思ったんだけど…
「あ」
「…！イブ…」
そこには落葉がいた。そういえばさっき逃げてたな。かなり出血が激しいみたいだ。
「大丈夫かよ…！」
「あぁ…死ななかっただけマシだろう」
落葉は少し笑って言った。俺は悪魔なのに、警戒心は無くなったのだろうか。
「でも血が出てるし…」
俺が見てて痛いレベルの傷に耐えられなくて、落葉に近づいたとき、
「んが！」
後ろから誰かに首の根を引っ張られた。
「何やってんの…」
後ろには、かなり怒ってる感じのイチがいた。落葉を睨んでいる。
「あぁ、イチか！…じゃなくて、死神だったな」
落葉も分かりやすく作り笑いをしてから、イチを睨み始めた。
「ッ…ゲホゲホッ…ぐるじ…」
でも俺はそれどころじゃなくて…イチは俺の首を掴んだままだったから。
「あぁ…」
まるでわざと掴んでいたかのような言い様で、俺を後ろに投げた。
思い切り尻餅を付く。顔を上げると、二人が神様に見えてきた。オーラが溢れているようだ。落葉さえも強そうに見える。いや、強いんだろうけどさ。
「死神には消えてもらう。立場、というものがあるのでな」
「お前も運命に動くの…？つまらない人生おくってるヤツはもういらないよ」
二人は睨み合ってから、やがて素早く動き戦い始めた。速過ぎて目で追えない。
「っ！」
「……」
若干落葉が押されてる感じ？見えねぇし分かんねぇけどさ。ていうかこれ止めた方がいいのかもしれない。
勇気を出して言ってみる。
「あ、あのぉさぁ…？」
「「あﾞ？」」
無理無理無理無理無理無理無理無(ry
絶対無理だ。
めっちゃキレてた。
無理だ。こっわぁ…。
「…けて…」
「っ！」
微かに、声が聞こえた。
「…た……て……すけ…て…」
ガキンガキンッという騒音と共に聞こえるのは男の声…？聞いたことがある…。
もしかして女神様？
「…たす…けて…」
「助けて…？」
どうしたんだろう。
女神様が気になって、俺は泉へ歩きだそうとした。
「待てっ！」
イチの声が頭に響く。振り返ると、いつもより目を見開いていたイチがいた。落葉の蹴りに耐えながら叫んでいるようだ。
「イブ兄さん！ダメだよ！」
ヨンが走ってきた。後ろには椴が追いかけている。
それでも…俺は女神様を助けたくて…
走って泉へ向かった。
「「イブッ!!」」
女神が頼り続けた二人は呆気なく消えていくことも出来る→←堕天使は襲撃も話の流れも唐突だ
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しおんの蜂蜜 - ありがとうございます！物理天使も精神天使も大切にしております…w (2017年10月11日 17時) (
レス) id: 08bff9eebf (このIDを非表示/違反報告)
う〜たん - 天使がおるぅ…全員可愛い！ (2017年10月11日 10時) (レス) id: 3891798db5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおんの蜂蜜 x他1人 | 作成日時：2017年10月9日 8時
