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加護を受けた堕天使と呪を受けた天使 ページ30

「まず…僕は天使でイチ兄さんは死神。それは理解した?」
俺は少しの間を開けて頷く。
「それから…ヨンとイチは仮名。僕らには名前なんて無い」
「えっ…」
天使とか、そういうヤツらには名前が無いらしい。椴も仮名らしい。
「で、落葉兄さんは人間じゃない。女神様から生まれたモノだよ。僕も女神様の一部だけど」
「……」
何それ…人間じゃないモノ…?
「僕はそれ知らなくて…この街を守ってた落葉兄さんを襲っちゃったの。そしたら女神様怒って…無意識みたいだけど、僕に呪いをかけたんだ」
俺はその呪いに聞き覚えがあった。落葉が言ってたやつだ。
「…!それって…」
「うん。"逆さ十字の呪"だよ」
ヨンの右目に、黒い逆さの十字架が浮き出てきた。闇を感じる…恐ろしい印だ。
「…気づいてないかもだけど、イブ兄さんにも今付いてるよ!」
「…は?はぁ!?」
ヨンが『mirror』と呪文を唱えると、ヨンは俺の姿になった。
その俺の右目には、先程見たヨンに付いていた呪いと一緒だった。
「…嘘ぉ…」
ヨンは術を解いて、
「さっきは、危なかったね。女神様暴れちゃったなぁ〜…どしよ、僕のこと見ちゃったみたいだしさ」
更に暴れちゃうね!と、ヨンは少し笑って言った。
いや、暴れてんだよ?笑ってる場合じゃないよ?
と頭の中でヨンに突っ込んでいて、
「…ねぇ、天使さん」
後ろに誰かがいたことに気づかなかった。
いつの間に…!
焦って振り返ると、そこに居たのは…
「椴!」
「え?百だよぉ♡」
黒いオーラを出したままの椴がいた。
「堕天使だよね?」
ヨンはかなり警戒してるみたいだ。
まぁ、さっき俺襲ったし。当たり前だけど。
てか、普通は俺の方が警戒するんだろうな。
「うん♡…でもさ、僕も結構大変だった訳」
椴は、愛想笑いからいきなりだるそうに顔を変えて溜息をついた。
「別にみんなを騙そーとか思ってた訳じゃないし、しょうがなかったしさ〜」
黒い翼を広げてふよふよと浮きながら、椴はグチグチ言っている。
「だって堕天使が"十字架の加護"受けるとか…知らない間にアイツがやっててさ、ホントウザいんだけど」
アイツ…落葉のことだろうな。
「…あぁ、大丈夫だよ天使さん。僕は君たちを殺さないから、ね?」
椴はずっと警戒していたヨンにニヤニヤとしながら話しかけている。
ヨンは警戒を解かないが、軽くなったようだ。
「…で、女神…様だね☆ほっとくのはマズイでしょ?」
「……」
確かにそうなんだろうけど…ていうか、何で知ってるんだろう。

筆者の喜びの舞パート2(飛ばしてもらって良いです)→←最近は狂ったように笑うのが流行りのようだ



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しおんの蜂蜜 - ありがとうございます!物理天使も精神天使も大切にしております…w (2017年10月11日 17時) (レス) id: 08bff9eebf (このIDを非表示/違反報告)
う〜たん - 天使がおるぅ…全員可愛い! (2017年10月11日 10時) (レス) id: 3891798db5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しおんの蜂蜜 x他1人 | 作成日時:2017年10月9日 8時

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