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彼らは堕天使と死神と天使でした ページ27

「と…ど…!?」
落葉はそれを唖然と見ている。
黒い大きな翼を付けたボロボロの服。それはまるで、堕ちてしまった天使のようだ。
恐ろしいとしか思えない彼の右目にかかっていたのは、一度見たあの十字架。
「堕天使…まさか俺の加護で…!」
「そう!僕はバカな落葉さんのチカラ、"十字架の加護"によって教会にいることが出来たのです!」
椴はふざけるように笑う。
"十字架の加護"?ヨンに付いていたのか?
「…で、本題!僕の目的は〜死神を探すこと!だからとりあえずこの街を潰して探しま〜す☆」
「!?」
街ごと潰す気…!
「という訳で〜!…死ね」
笑っていた椴がいきなり睨んだと思うと、術で攻撃を始めてきた。
「っ!」
俺はイチのお陰で付いた身体能力でよけれた。落葉も大丈夫っぽい。
「ん〜…面倒くさそうだし、先に落葉兄さん片付けよっかな」
「な…!?」
椴の狙いは落葉のようだ。
「はい、バイバ〜イ」
椴が大きな闇の塊を落葉に投げつけた。
「!!」
落葉が目を瞑ったその時、
ガキィンッ
その塊は弾き飛ばされた。
すると、また聞こえてきた謎の男の声。
「…が…落葉が…危ない…!」
声は椴にも落葉にも聞こえていないようだ。二人共何故弾いたのか分かっていない。
と、バンッと勢いよく扉が開かれる。
崩れかけた教会の扉を開けたのは、イチとヨンだった。
「「イブッ!」」
二人は俺に駆けつけてくれた。椴はイチを睨みながら笑う。
「あぁ、自分から出てくるなんて嬉しいなぁ」
「来たかった訳じゃねぇよ…まさかお前がいるなんて…」
椴とイチは…知り合い…?
ヨンが俺の肩を掴む。
逃げて、と口を動かした。
そのとき距離が近くて見えた目は、少し涙ぐんでいた気がする。
俺が走って出て行こうとすると、
「なぁに悪魔逃がしちゃってんのぉ?天使さんと死神さんよ?」
という椴の声に俺は思わず振り向いてしまった。
「…え?」
「あれっ!言ってなかった?ごめんごめん!」
わざとらしく謝る椴。
「…別にいいよ、そろそろかなと思ってたし」
「イブ兄さん、ごめんね」
イチとヨンは強くコートを掴み、コートごと取った。
フードに隠された顔は、さらけ出される。
二人の左目には…逆さまの十字架が黒く光っている。
「それは…"逆さ十字の呪"!まさか女神に…!」
落葉が驚く。俺は戸惑いながら、ヨンの逃げろという言葉を思い出して走った。
目指すのは森。誰にもバレないように。
後ろからヨンの声が聞こえた気がしたけど、走り続けた。

男なのに女神っていうところは突っ込まないようにした→←椴のshow timeは何とも奇妙だ



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しおんの蜂蜜 - ありがとうございます!物理天使も精神天使も大切にしております…w (2017年10月11日 17時) (レス) id: 08bff9eebf (このIDを非表示/違反報告)
う〜たん - 天使がおるぅ…全員可愛い! (2017年10月11日 10時) (レス) id: 3891798db5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しおんの蜂蜜 x他1人 | 作成日時:2017年10月9日 8時

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