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椴のshow timeは何とも奇妙だ ページ26

「俺のはそう強くは無いが、消えにくいぞ!」
もう話進んでるしぃ。
「…まぁ、いいけど…」
無料だもんな。
付けとくだけ。
「了解だ!」
落葉は小さく呪文を唱え、俺に思い切り手を振ろうとした。
そのとき、
「『turn stop』!」
椴が叫んだ。落葉の動きが止まる。これは…術?
やがてまた動き出し、落葉は椴の方を振り向く。
「どうした、椴?」
口調は優しげだが、術を使えることに驚いているようだ。
そんな落葉を見て、椴はいきなりニヤリと笑った。
「…え?どうしたって?…ふふっ…あははははっ
おっかしーの!」
椴は狂ったように笑ってから、いきなり俺を睨んだ。
「ねぇ悪魔さん」
「っ!?」
椴っ!?
落葉は驚いた顔で、椴は楽しそうに口元を動かしながらこちらを見続ける。
「イブが…悪魔…!?」
ここでバレたら…落葉に殺される!
とにかく正体を隠すのに必死だった。
「そ、そんな訳ねぇだろ!」
俺が動揺を持って言うと、椴は笑いながらこちらに手を向けた。
「諦め悪いね。『true of you』」
その瞬間、俺の周りに風が起きる。その強さに俺は目を強く瞑って、それからそっと目を開ける。
「っ!!…イブ…!!」
俺の姿は、初めて目を覚ましたあの時の…悪魔の姿へと戻っていた。羽、角、牙。落葉に襲われた容姿へとなっている。
「…っ…違うんだよ落葉!俺は…」
遮るように入ってくる椴。
ニヤリと笑いながら見上げている。
「ね、僕には隠せないよ」
何でこんなこと…落葉の加護を付けさせないため?人間じゃないから?
その時の顔で思い出した。百のこと。
…そうだ、俺がバラされたなら、今度はやり返せばいいんだ。
俺は口を開いた。
「余裕だね、椴」
「まぁね」
本当に余裕のようだ。
俺は続ける。
「…百とか何とか、俺にはいつも首突っ込むくせにさ…」
「…は?仕返し?」
椴は俺の話の流れに気づいたように、怒りを顔に出した。しかし諦めがついたかのように溜息を付く。
「そういう空気?はいはい、分かりましたよ〜僕もネタばらしと行きますか☆」
そう言って彼は俺にもかけた呪文を自らに唱える。
すると、俺の時とは違った様子だった。黒い何かが地面からボワボワと湧き出てくる。それを纏う影は、みるみると大きくなり…
やがて幼児のように小さく可愛らしい椴は、俺と同じ身長の恐ろしい男へ変わってしまった。
正しくそれは、百だった。

彼らは堕天使と死神と天使でした→←落葉の祈りには本当に力があった



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しおんの蜂蜜 - ありがとうございます!物理天使も精神天使も大切にしております…w (2017年10月11日 17時) (レス) id: 08bff9eebf (このIDを非表示/違反報告)
う〜たん - 天使がおるぅ…全員可愛い! (2017年10月11日 10時) (レス) id: 3891798db5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しおんの蜂蜜 x他1人 | 作成日時:2017年10月9日 8時

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