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この話に出てくる人たちは秘密の話が出来ないようになっているのかもしれない ページ23

「…ねぇ、一松兄さん」
「何、十四松」
「これからどうする?僕、アノ兄さんには会えないから…」
「俺も。この時点で、全員が集まることはまず不可能だよね」
「…やっぱり、任せるしかないよね」
「それでもし、思い出せなかったら…?」
「…大丈夫だよ、兄さんだもん」
「とりあえずそれで何でも出来るよね…まぁ本当なのが怖いけどさ」
「「うちの長男は」」



「モモ…百…」
いや、百さんか?まぁいいや。
にしても、何でここが俺の住処だって分かったんだろうか。やっぱりさっき言ってた「人間じゃない」から?…それなら俺も、百の家が分かってもおかしくないだろ…。
「おそ…いさ…んにし…せられないし…ていうか噂をすれば影、とかやだよ」
俺はボーッとしながら、微かに声が聞こえる扉を開ける。
「あ、イチとヨn…」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
二人は物凄い悲鳴と共に肩を限界まで上げていた。椅子からも五センチくらい浮いていたと思う。
「…えぇ…大丈夫…?」
イチは焦りながらフードを被って、ヨンは口に袖を当てていた。イチがヨンに、フード、と口パクをすると、ヨンは気づいて思い切りフードを被った。
「大丈夫だよ!」「…うん…」
返事はいつもと同じように言うが、やはり激しい焦りの空気が流れている。
そして二人が急いで被ったフードを見て俺は、気になることを聞きたくなった。
「…ずっと思ってたんだけどさ…」
けれど何か言えない訳があるのかと思い、
「…やめとく」
やめにする。
けれどヨンは気になったらしく、椅子に座った俺の腕に縋ってくる。
「えー?何、何っ?」
イチも気になるように見てくる。
…お前らが困っても知らねーぞ、と思って口を開いた。
「聞くよ?…お前らってさ、何で…その、フード被ってるわけ?俺の前でも…ずーっと被ってんじゃん?」
二人は硬直した。
ほらぁ…。
やがてイチとヨンは、どうする?と相談し合うように目を合わせた。なんとなく分かるが、会話出来てるみたい。凄い。
けれど長々決まらないようだ。ずっと二人の世界である。
どんな会話になってんだろ?凄い気になるけど、聞けないんだろうな。
「……なぁ?」
言葉を追加してやった。また二人は同時に肩を震わせる。
やがてまた目での会話を繰り広げてから、ついにイチが口頭でヨンに聞きだした。

イチとヨンの喧嘩はヒントが溢れている→←百は椴だと惜しい存在らしい



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しおんの蜂蜜 - ありがとうございます!物理天使も精神天使も大切にしております…w (2017年10月11日 17時) (レス) id: 08bff9eebf (このIDを非表示/違反報告)
う〜たん - 天使がおるぅ…全員可愛い! (2017年10月11日 10時) (レス) id: 3891798db5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しおんの蜂蜜 x他1人 | 作成日時:2017年10月9日 8時

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