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私は貴方を愛しています ページ17

「イブにーさーん!」
ヨンが駆け寄って話しかける。
俺の顔を見たヨンは、
「兄さん?顔真っ青だよ?」
と袖を口にあてた。
「え、あ…大丈夫」
フラフラする足を動かしてイチの元へ行こうとしたとき、
「あ…」
足をくじいた。体が傾く。
俺が頬り出されたのは空。
眩む視界にうっすらと見えた星空が俺の見る最後の景色なのかもしれないと、このとき思った。
「にぃさ…!」
ヨンの声が微かに聞こえる。
…落ちるのって結構時間がかかるんだな。
この時間で俺は俺を助けれるのかもしれない。
…どうせ死ぬならやってみようかな。
ゆっくりと目を開けた。教会は建物が高いから、上にも下にもまだ遠い。
練習したこと無いけど、呪文を知ってるなら出来るかもしれない。
俺は、イチから聞いた『念力』の術を使う。
「『willpower』…っ!」
…やっぱ何も起きなかった。
死ぬんだなぁ、俺。
目を閉じたとき、
「…す…して…す…」
声が聞こえてきた。男の声は段々大きくなってゆき、
「…私は貴方を愛してます」
そう聞こえた瞬間、意識が途絶えた。



「…ブ……イブ…」
声が少しずつ聞こえたと思うと、
「イブーっ!」
バチーンッという音と共に、顔面に猛烈な痛みを感じた。
「いっでぇぇぇ!!」
飛び起きて目の前の二人を見て俺は、まだ死んでないのかなと思った。
「起きた」
「起きたねー」
…起こしたんだろ。
ヨンが持ってるハリセンと俺から垂れる鼻血が明らかな証明だろ。
何ニコニコしてんだよ。
「イブー!大丈夫?」
「今更うるせぇよ!!」
思わずツッコんだ。
少しして俺はどうして生きているかに疑問を持った。
「え、俺なんで生きて…?」
「えっ…!」
ヨンは目を逸らし、イチはじっと俺を見つめながらなにかを考えている。
やがてイチが口を開け、
「俺が力を使った」
とだけ言って部屋を出ていった。
ヨンはそんなイチを見て慌てながら、
「あ、朝ご飯!準備しないとね!」
と扉を壊して出ていった。
…動揺隠す気無いのか。

ヨンは俺の飯を食べてもお腹が減っていたのかもしれない→←筆者の喜びの舞(飛ばしてもらっても良いです)



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しおんの蜂蜜 - ありがとうございます!物理天使も精神天使も大切にしております…w (2017年10月11日 17時) (レス) id: 08bff9eebf (このIDを非表示/違反報告)
う〜たん - 天使がおるぅ…全員可愛い! (2017年10月11日 10時) (レス) id: 3891798db5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しおんの蜂蜜 x他1人 | 作成日時:2017年10月9日 8時

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