記憶を失った悪女【黒バス】

記憶３２ ページ35

流れに乗って

お泊り会と言う名の貴族の遊び(先ほど命名)

が始まった

なんか、女子の中に男子混ざってると違和感だよね

「あ、緑間君女装しようよ」

緑「帰れ。なのだよ」

「男子が混ざってると違和感アリアリなんだよね

分かるかい？私のこの気持が」

緑「女子の気持ち等分かるわけ無いだろ馬鹿め」

「はい。すみませんでしたー」

っと、一騒ぎする私たち

皆私の事には突っ込まないし

というか、普通に違和感がないような接し方

でも、ちょっとだけ壁がある

それは私が作っているのか

それとも緑間君達が作っているのか

はたまた…全員で作っているのか

全くわからない壁だ

「ﾊｧ…ちょっとお手洗い借ります」

如「はいはーい

迷ったらメイドにでも聞いてー」

「はーい」

そんな呑気な返事したんだけどさ

…これは定番といえばいいのかな？

トイレまで間違えずに行けたのに

なんで帰りは迷うの？

馬鹿なの？私

私は１人溜め息を付きながらフラフラと歩いていると

メイドたちの会話が聞こえた

ﾒｲﾄﾞ「ねぇ、A様って本当に記憶無いのかしら？

記憶が無いってことは私たちのことも覚えてないってことでしょ？」

ﾒｲﾄﾞ「辛いわよねー

お嬢様が幼い時からの友人だったし…」

ﾒｲﾄﾞ「A様って言ったら毎年イベント事とか

私たちの誕生日に毎年ブレゼントくれてたわよねー」

ﾒｲﾄﾞ「そうそう！些細な会話とか覚えててさー」

ﾒｲﾄﾞ「凄く嬉しかったわー

久々に会えたっていうのにこれだと凄く悲しいわねー…」

あなた達の事までも忘れてすみません

私はそう言いたくなってしまった

けれど、名前も覚えていなければ

どんな人だったのか覚えてない

私が謝ってもいいのだろうか…

そう思いながらゆっくりと壁にもたれかかっていると

先ほど玄関で出会ったレオさん？が私を見て

静かに笑う

「…何ですか…」

レ「面白い物をお見せ致しましょう」

そう言うレオさんの言葉に私はそそのかされて

付いていく

どんな物を見せられるか分からずに

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