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Blutige Vergangenheit41 ページ48

結局二人に押し切られ、リヴァイがAの部屋に向かう。中に入り、ノートを置いて出ようとする。だが、突然腕を掴まれてリヴァイはびくっとした。

「…びっくりしたじゃねぇか」
「…んっ…」

寝ぼけてるのか、なかなか離さないAに溜息を吐く。仕方なくベッドに腰かける。顔はマントで見えない。

「…起きてるんじゃねぇだろうな」

ゆっくりと、マントをはがす。Aは寝息を立てて寝ていた。しかし、それが目に入った時、リヴァイは動きを止めた。

「…泣いてやがる」

なぜ泣くのかわからない。過去に何があったのかも、詳しくは知らない。気がつくとリヴァイはAの涙をぬぐっていた。

「…ん…あれ…リヴァイ」
「起こしたか」
「いいよ…さすがに寝飽きた」
「その割には眠そうだが」
「そう…だな…」

眠いのか、寝ないように必死に耐えるも、眠気には逆らえない…そんな状況なのか、頭がコクンコクンとなっていた。

「リヴァイ…さ。あったかいよな…」
「人間だからな」
「…他とは違う…家族の温かさ…かな」
「そうか」
「ファーランも、イザベルも…温かい…地下も、悪くねぇよな…へへっ」
「アホ面してねぇで起きるか寝るかしろ」
「んー…起こして」

子供のような発言しかしないAに呆れながら、頬をつねる。

「ひひゃい!ひぃひゃい!!!いふぁい…」
「起きたか」
「おひた!!…いってぇ」
「こうでもしなきゃ起きねぇだろうが」
「もっとなんかあっただろ…」

頬をさすりながらベッドから立ち上がる。だが、足に力が入らずに壁に倒れ掛かる。

「どうした」
「いや…」
「足を見せろ」
「いいから…」
「あ?」
「…」

仕方なく、足を差し出す。包帯越しでもわかるほど、腫れ、炎症を起こしていた。

「走り回ったから…そのうち治るけど…な」
「ガキが無理してんじゃねぇ」
「いつになったらガキから昇格できるんだ?」
「一生だな」
「は!?」
「大声出してんじゃねぇ…うるせぇだろうが」
「チビ!」
「あぁ!?ガキ!」
「ドS!」
「くそ生意気!」
「上から目線!」
「泣き虫!」
「なんだとこら!」
「うっせぇクソガキ」
「あぁ!?」
「二人ともやめろよ…」
「兄貴もAも大声出すなんて珍しいな」

イザベル、ファーランが扉の向こうから声をかける。静かにはなったが、目でも争いは止まらなかった。

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カナタ - ページ25の力強いな、が、血からになっています (2017年6月14日 17時) (レス) id: f50bbbd9e0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカサ - 面白い…更新した。 (2017年6月2日 0時) (レス) id: aea40fe94e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御煉 | 作成日時:2015年9月3日 23時

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